走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

先手のプログラム

2021年05月04日 | 仕事
このコロナ禍の中で病院を稼働する為に重要な事。感染者を抑えて入院患者を減らす事。もう一つは退院を早めれるような対策を立てる事で稼働率を上げること。

先週新しいプログラムが私が働く保健機構で始まった。在宅コロナケア。
なーんだと思われるかもしれないけど、こちらは退院に焦点を当てたもの(入院せずに在宅療養をするモニターケアは随分前から稼働しています)。そのプログラムのチーフはCNS。さすがですね。こう言う時に、このように働けるのがAPNです。

さて、コロナによる平均入院日数は他の疾患に比べて長い(カナダは病気中の病気の人しか入院しませんから。日本の平均入院日数よりずっと短い)。保健機構の統計によると15.5日 vs 6.5 日(2021年2月現在)と出ていてびっくり。2倍以上ですね。どうりで稼働率が下がるわけです。2月現在という事は異変株が広がる前の事。きっと今はもっと長いはず。

で、早期退院を邪魔しているのは何か?在宅毎分2L以下の酸素療法。普通肺がんや慢性期閉塞性呼吸器疾患の在宅療養で使うのは2L以上。よってそこに注目したプログラムを作ったらしい。もちろん在宅呼吸療法士とのコラボプログラム。

既に在宅プログラムが充実している保健機構。既存のものと何が異なるのか、どんなベネフィットがあるのか、プロセスはどんなものか、その辺りが注目されるので、説明も該当者のリストもしっかりと。

目の前の課題に振り回されず、マクロの視点でプログラムの構築。さすがです。 

冒頭写真:こちらの花をご存知ですか?最近よく見るのですが、、、






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2 コメント

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花の名前 (te-reo)
2021-05-04 10:40:52
こんにちは
いつも感心しながら読ませていただいています。
花の名前ですが、私のスマホアプリによると
”アメリカハナズオウ(アメリカ花蘇芳)と診断されました。 アプリに載っていた俳句をついでに。
”咲くからに 雨に逢いけり
花の山”         ー小林一茶
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Unknown (missy0806)
2021-05-07 07:23:27
Te-reo さん
調べて下さってありがとうございます!今年になるまで見た事がない植物です。日本にいた時も見ませんでしたが、中国原産なんですね。毎日がお勉強ー俳句もありがとうございました。
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