走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

余計な事をした? と恵方巻き

2017年02月04日 | 仕事
彼は松葉杖をついてやってきた。下半身は変形していて、体を自分の力だけで支えるのは難しそう。10代後半からこの変形は始まったという。

家族も親族も全員同じ病気があるんだ。杖が必要だったり、車椅子も、寝たきりの奴もいる。治療する事も出来ないのさと、あっけらかんとした表情で言う。

カナダ東部で生まれ育った彼。東部にいる家族とは絶縁状態。お姉さんだけとは時々連絡を取っていると。

遺伝性の病気のようだ。で、病名は?知らない。Cから始まる事だけ知っている。

えええええ???Cから始まるってクイズじゃあるまいし、、、と言いながら調べてみると、ぴったりそうな病名を見つけた。それを紙に書いて渡す。お姉さんにこれが病名かどうか聞いてみて、と言う意図だった。何せこの病気の診断は問診と所見と家族歴でできるからだ。

翌週、再診に来た彼の表情はこわばっていた。

なんて酷い病気なんだ!からだが痛いのはこのせいだ。あーもうダメだ。強い薬をくれ〜と言う。姉とは話していなけどネットで調べてみたら自分の症状にぴったりだと思った。詳しく調べてみると、痛みが伴うって書いてあった、と。

確かにそうだ。しかしこの彼は違法薬物の依存者でもある。痛いのはわかるが先は長い彼。麻薬は早すぎるし危険すぎる、、、、。

段階を追って、強い痛み止めにジャンプせず、、、、コツコツ進まなければならないのに、この彼は良い言い訳ができたというが如く、これもダメあれもダメ、麻薬をくれ〜と言うようになった。

ああああ、頭が痛い。



2月3日は節分。恵方巻きを作ってみました。買い物に行かず家にあるもので中に巻くものを7種揃えて(7福神にちなんで縁起が良いそうで)みました。卵、カニカマ、かんぴょう(大好きなちらし寿司に欠かせないので常備している)、干し椎茸、人参、油揚げ、そしてキュウリ。なんか変な組み合わせ?と思ったけどなかなか美味しかった。今年の恵方は北北西。みんなでちゃんとそちらを向いてもぐもぐ。しかし、一気に話さず食べるは出来なかったわ。そんなの無理。食事は家族との楽しい時間だもの。お土産にもらったお酒とー

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