先週のシンポジウムの会場ではテクノロジーの展示物もありました。色々あったのですが1つ紹介します。
ヘッドフォンで音楽療法を行い鎮静薬の使用を減らすというもの。
音楽療法の重要さはよく知られている。しかしベッドサイドで個人かホールに集まって皆で聞くと言う形が多いと思う。
ヘッドフォンと言っても性能が良くて周りの雑音をシャットアウトする。長期療養型の施設で声をあげたり、車椅子のテーブルをバンバン叩く人がいると、それに感化され他の人も落ち着きを失うと言うシーンを見た事がありますか?そう言う音をシャットアウトするヘッドフォン。つまり音楽に没頭できるということ。で、施設ではリクリエーションセラピーをする人もこれをつけて(もちろんみなワイアレス) ダンスを踊るのだ。
ビデオを見たのですが、普段は歩行器が必要な人が踊りながら歩行器を離れて静かに腰を揺らしたり、車椅子でセラピストの手を握って上半身を揺らしたり、とても楽しそう。セラピストによると、マイクもつける事が出来るのでちょっとした散歩にも出かけると言う。
他の使い方もありiPADにその人が好きな声や音を録音して、それを聞いてもらう、とか。
この導入後よりその施設では鎮静剤の使用量が減ったとか。音が近くにある事でエンゲージする確率が高い様子がビデオにも写っていました。素晴らしいアイデアだと思います。
透明度が良くて底がすぐそこにあるように見える。