走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

子供と精神科系疾患

2019年02月02日 | 仕事
年度末は毎年忙しいけど、1月はきつかった。そしてあっという間に過ぎて行った。疲れたー。

NP学生さん。初めての高校クリニックで仰天する。2人の子供の母である彼女は自分の子供の未来を懸念したと言う。彼女が学生だった頃とは全然違うと。

何にそんなに驚いているかと言うと、精神科系疾患の多さ。不安症、鬱、不眠、自殺企図、トラウマ、拒食症、アルコール依存、薬物依存と続く。

2人のおばさん(私と学生)は診察の後しばらく、その原因の推論をした。

行き着くのは、やはり核家族やコミュニティーの繋がりの薄さ。情報は50年前の何倍も手軽に届く。情報の洪水と言っていいほどの量だ。そしてスマホのお陰か人と直接話す機会が希薄になっている。SNSで何個いいねがもらえるのかを気にして夜も眠れない。修復された写真と自分を比べダイエットに励んだり、羨ましいライフスタイルと自分を比較したり、、、子供ばかりでなく親も忙しく家族の会話はいよいよ希薄になり彷徨う子供たち。生きずらい世の中だと思う。

私も末娘に時々、お母さんは忙しすぎる!と言われる。私のスマホやiPadを取り上げて、「ちゃんとハグして!」と言われる時も。反省します。ハグ一つ満足なほど上げれない自分は誰のために忙しいのでしょうか?

子供と向き合っていますか?


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