走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

どこかがおかしい

2022年01月14日 | 仕事
訪問看護をしている時に、翌日の訪問がどんなに自宅に近くても、自宅から直接行ってはならない、と言われました。訪問看護の時には患者のカルテ、必要物品を車に積み込まなければなりませんでした。カルテは鍵付きのアタッシュケースに入れなければなりませんでした。もし置き忘れや、車に盗難が入っても患者の情報が簡単に漏れないようにするためです。先に書いた勤務時間以外に患者情報に関するものを持ち歩いて、何かあった時に、、、これがあるから勤務時間以外のカルテの持ち出しが禁じられていると言うわけです。

この経験のせいか、仕事関連のものを家に持ち帰るのを非常に嫌います。麻薬処方をする私は麻薬処方箋を持っています。カスタマイズされているので既に私の情報が印刷されて、全て通し番号が入っています。悪用される危険性があるので、この処方箋の管理も法律で厳しく決められています。これも安全な鍵付きの場所での保管が義務付けされています。複数の施設で働く人は別ですが、これを鞄に入れて持ち帰ったりはしません。

で、この数日の病気休暇。普通の休暇と同じで私の休みをカバーしてくれる人はいないので、ゼーゼー言いながらも麻薬の処方をしなければなりません(自宅からリモートワーク)。コロナのおかげで麻薬法も少し柔軟さが出ているので、できるようになったものの、以前は絶対許されない働き方でした。

で、数日の休みのはずがずるずると4日目となり、このまま5日目、つまり1週間職場から離れている状態で、麻薬処方箋が手元にない状態でできることに限界が出てくるようになりました。口頭指示を出した薬局から通し番号も教えてと言われたのです。ないと言うと、それは困る、と。麻薬処方箋の帳面も2種類あって、片方が厳しい規則なのだ。確かに通し番号が必要。

PCR検査で自分のクリニックへ行った時、実は主治医兼所長に持ち帰る?と聞かれていたのだ。断ったよのよねー。だって仕事のものを持って帰るのは嫌だから。それにこんなに長引くとは思っていなかったから。今更持ち帰らなかった事を後悔するのであった。たまに臨機応変が足りない自分を見つけるのであった。

と、言うか病気であってもリモートで働かなければならない。これがどうにかしているんだ。ああああああ。

冒頭写真: スキー旅行中にロッキークートニー国立公園の中にあるラジウム温泉へも行きました。カナダのロッキー国立公園は5 つの地区に分かれています。ジャスパー、バンフ、クートニー、ヨーホー、ウオータートン。


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