走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

最善の策の徹底

2021年04月08日 | 仕事

コロナの変異種が破竹の勢いで感染者数、入院者数、ICUへの入院者数を上昇させています。カナダの東では州全体、もしくは一部地域でのロックダウンが行われているのにBC州では何も変わりません。


昨日の記者会見で、そこを何故なのか?と聞かれてボニーヘンリー博士の返答。


感染を最小限にする対策は全て行なっている。学校を閉鎖しないのは学校が子供にとって重要だから、と言いました。


クラスターが多く発生した場所や職場関連者へのワクチンは終了している(学校の教師、生肉や野菜の工場、医療機関、スキーリゾートなど)。子供のとって友人との交流は成長段階に重要。それに学校を閉鎖しても子供達同士の接触は減らない。親への経済的負担。天秤にかけるものは沢山ある。


ここでも医療の天秤が出てくる。効果と弊害の天秤。


実際若者のメンタルヘルスが悪化し、アルコールを含む薬物依存も増加し、オーバードースによる死亡も増えている。一年以上お付き合いのあるコロナ。コロナの特性を学んだ上での決断。今の時点ではこの結果。悪化すれば変わるかもしれない。


それよりも徹底して欲しいのは少人数でも会食やパーティーを屋内でしない、と博士は言う。これを徹底してほしい、と言う。まさにその通り。手洗い、マスクの着用、ソーシャルディスタンス、そしてワクチン。これが変異種を含むコロナの打倒方法。不必要にお店を閉鎖、学校閉鎖ではないとを州民に理解して欲しいと思う。



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