過去のまとめ
DNRもDNARも患者本人の意思表示であり、指示できるのはカナダの場合医師かNPだけ。
カナダでは決められた記入用紙があり、そのコピーもブレスレットも刺青も法的効力はありません。そして正式な用紙の有効期間は一年と限られている。
ACPは国民の意思表示の道具。記入できるのは患者本人で医師やNPの指示ではありません。
ACPを記入したりDNRやDNARを希望することは決して医療から見放されるではありません。
医療者の知識のアップデートができるシステムがない日本。根強い個人責任型の医療界。
ガイドラインを作っただけではプラクティスは変わらない。その後に連鎖的に発生する末端までの変化がスムーズ行われるサポートシステムと教育が必要。
シリーズ7日目。
昨日の終わりに
末端までのプラクティス変化をサポートするシステムも構築しなければなりません。
と書きました。誰がするのでしょうか?
このような場所に専門看護師の活躍の場が見えてきまぜんか?
新しいガイドラインがOO学会から出された。自身の専門分野ではどういう意味を持つのか?既存のシステムを変えるべきかどうか?そのままで良いのか?
現場の看護師はどう理解するだろうか?変更をすんなり受け入れるだろうか?どんな教育を組み立てれば移行がスムーズに行くだろうか?記録の変更は必要か?業務手順の変更は必要か?
現場とガイドラインのギャップを見極め、必要な対処を行う。自分の働いている病棟だけでなく、病院全体や地域全体を視野に入れて。実践力があるから、現場を知っているから、且つマクロの視点も持っているからこそできる役割ではないでしょうか?
地域共通の理解が必要と思えば、地域のCNSで話あえば良いのでは?日本全体で共通性が必要であれば国内のCNSを集めて話し合えば?しかし現場を置いてけぼりにしないように!縦にも横にも動けるのがCNSだと私は思います。上からの指示を待つのではなく自ら動くCNS、、、目指して欲しいものです。
続く
冒頭写真: 小樽散策の次は登別温泉へ。地獄谷かの真正面にある第一滝本館に宿泊しました。緑に見えるのが大浴場。そう、大浴場から地獄谷のパノラマが広がります。