走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

信じてもらえない

2017年11月03日 | 仕事
双子を妊娠中の彼女。2週連続きちんと診察へ行くことが出来ました。

で、産科病棟のソーシャルワーカー(SW)と電話で話していた時、SWが彼女は薬物は使ってないって言っているけど、使っているんでしょうね、と言う。

え?

彼女は使っている時は使っていると正直に話してくれる。その彼女が使っていないと私に言ってきたのは3週間前。私は彼女の言葉を信じる。

SWに言った。彼女の言葉を信じるためにも毎週必ず薬物尿検査をしてくださいと。

それにこのSW、昨日彼女は病棟に来なかったと言う。私に連絡がなかったと。え?でも昨日病院でした超音波の結果を私は受けとってから彼女は病院へ行ったはず。病棟側の連絡ミスでSWに連絡が入らなかったのでは?3週間前、私がファックスを送った時もうちの病棟にはいないと送り返されてきた。病棟側のミスコミュニケーションが頻回におこっているのでは?

入れ替わり立ち代わりの病棟。大勢のスタッフが働いている。連絡ミスは起こるのは仕方ないかもしれない。しかし彼女のケースはハイプロファイルだ。こっちも力を入れてサポートしているんだから、そちら側も入念にして欲しいと思った。それに彼女が悪いようには言ってほしくない。彼女は母親になろうと頑張っているんだ。彼女を疑う事を一番にはして欲しくない。

悲しいかな、病院では患者が一番の弱者の構図は今でも変わっていないと感じた。



秋晴れだった週末とは一転。冷たい土砂降りの外回りで冷え冷え。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。