走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

チャンスは本当?

2022年08月20日 | 仕事
長い間懸念されていた看護師不足。ベイビーブーマーの大量満期退職がやってくると。その上にコロナが重なり(仕事環境の悪化)予想以上の不足になっている今、オンタリオ州では看護師不足による病棟閉鎖、入院制限が行われている。この1ヶ月ニュースに何度も出ていた。

政治家はこのような状態を生んだことに対する責任を問われている。患者は他の地域へ搬送され、州民の怒りは大きい。

外国で免許を持っている看護師を多く受け入れるように予算も割当られた。カナダで看護師になろうと思っている人たちにとってまたとないチャンスかもしれない。

オンタリオ州を離れた看護師は他の州へ行ったり米国へ向かっている。定年にならずとも、こんなところで働くのはゴメンとばかりにだ。外国人にとってこれは本当のチャンスなのだろうか?待っているのは休暇も取れず、慢性的な人不足の職場。

医療職の中で最大比率の人員の看護職を粗末に扱うとこんなことが起こるのです。警告を無視しているとこうなるのです。

どこの州も国も他人事ではないと思います。

冒頭写真: 妙見温泉石原荘。銀行の石蔵を移転させて作った棟が素敵。


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