昨日、歴史的な第一歩がありました。カナダの最高裁判所の判事にフランス系オンタリオの先住民族出身の判事が任命されたからです。
実は白人以外の判事が任命されたのは昨年、2021年。そして今年は女性でしかも先住民族出身。いかにカナダの法曹界が白人気質であったかわかります。この任命された方はフランス系オンタリオなのでカナダの公用語のフランス語と英語の両方が使え、女性、先住民族マイノリティーを法曹界へ注入する絵に描いたような適任者。
私はブログの中で差別、特にシステム的差別について何度も書いてきました。どんな綺麗事を言っても社会はマジョリティーのために作られています。よって社会を構築する立場へマイノリティーを代表するような人物を送り込まなければ、社会構造は永遠にマジョリティーに有利に働く場所になってしまうのです。
女性の議員の数とその国の女性平等に対する法律制度を見比べてください。女性議員の比率が多ければ多い国ほど女性の社会進出をサポートする法整備が整っている国となっています。ゲイはどう?黒人はどう?先住民族は?移民者は?となるのです。
おっと話がそれてしまった。カナダは白人の国ではない。先住民族と移民者による国。移民はヨーロッパから来た白人だけではなく、アジア、アフリカ、などだ。真のカナダになるために今回の決定へ心から拍手を送りたい。