走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

大海で泳げる力

2021年07月19日 | 仕事
今月の保健機構全体のNP会議。面白いことを耳にした。

以前も書いたがNPはとても特殊な職業。看護師であり、やっていることは医師と同じ。よって看護部と診療部とに足を突っ込んでいる。なので仕事の報告をするのはNPリードとオペレーションディレクターの2人。で、このリードは今では4人のNP。なんたって120人のNPを抱える大所帯ですから。

で、NPリードたちは大忙し。で、お願いがある、とリードは言う。話を省略して言うと、オペレーションディレクター側から「あのNPをなんとかして頂戴!」と言われるらしい。そして状況を吟味すると最悪のケースを避ける事は十分できそうだったのに、それが大ごとになるらしい。だからこれらを守ってちょうだい、とリードたちは言う。それはコミュニケーションのこと。

怒っている時はメールの返事を書かない。電話もしない。
メールの中で!!!!や????を使わない。
大文字ばかりで強調しない。
メールは数日置いておいて読み直してから送る。

こんなところでしょうか。
そう、他の部門と喧嘩を起こすNPにリードは手こずっているということ。

まあまあ、新職業がどう言う意味なのか?大きな組織の中での振る舞い方を知らないNPがいると言うこと。

あちゃー、それは頭が痛いわ。

私は長い看護師歴の後にこの道を選んだ。級友は全員、私の年下だった。というか2年の経験でNPコースへ進めるので看護師歴2年の級友がいた。経験が浅ければ(組織という概念が低い)と、このような事態が起こる理由がわかる気がする。

NPとして仕事ができるのと大きな組織で円滑なコミュニケーションできる能力は異なりますから。これは世界共通です。


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