走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

棒読み

2023年07月24日 | 仕事

これって好みだと思うけど、原稿の棒読み的な講演者は嫌い。登壇する、講演をすると言うのはメッセージを伝えるのが一番の目的であって、人の脳と心にタッチしなければ内容は頭に残りません(これも人によると思いますが)。私は心を揺さぶられたり、自分の思考過程を刺激するようなスピーカーが好きです。


Zoomのようなオンライン環境が整い、眼球の動きだって観察できるほどのアップの顔が画面に映っているのだから、カンニングシートを見ていると悟られないやり方はないの?と言いたい。明らかに原稿を読んでいる姿は興醒めして聞く気を失う。時間の無駄だとイラついてしまう。


もちろん私も話す時、緊張して忘れてしまうことがあるのでスライドを使わない時はポイントを書き上げます。つまりカンニングシートを作ります。でもそれはポイントであり文章ではありません。それはカメラの横に張り見つからないようにします。オンライン環境でなければ手元に持っています。スライドにもNoteはなし。スライドそのものも情報を詰め込みません。スライドはスピーチの補助をするものであり、聴講者に読んでもらうものではありません。読ませるようなスライドは視覚が最優先して聴覚が衰えます。つまり貴方のメッセージを聞いている人数を減らします。そして読むことを優先させるプレゼンならばプレゼンである必要はありません。文書を書けば良い話です。講演者であると言うことは声で届けるメッセージがあるからなのです。


完璧に話すことより話している内容は演者の心底から出てきているもの、知識の泉から溢れ出るもの、本物の経験でメッセージであるべきだと思うのです。そうであるのなら原稿は不要のはず。だから原稿棒読み演者を私は嫌うのです。


あ!もしかしてこれが自分の強みかも。スピーチ上手いって言われます。大学院を始める前に院生対象のプレゼンの講習を受けました(週末1x 2)。もう昔の話なので詳細は覚えていないのですが参加者はほぼ全員理系の学部院生でした()。しっかり身についていると自負しています。受けて良かったと今更思います。


棒読みで演者をしている人、スライドに情報を詰め込んでいる人、反省してください。



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