昨日のブログで「スペシャルニーズの子供たち」と書きました。きっとみなさんは特別学級とかを思ったかもしれません。しかしヘンリー博士が言っていたのはなんらかの支援が必要な生徒たち全員を指していたと思います。
冬休みに入る前、高校のクリニックは大忙しでした。高校のクリニックに使わせてもらっているのはカウンセリング部の一角です。カウンセラーたちも忙しくしているのがわかりました。いつも休みの前はこんな感じと、言っていました。何故なら家庭が家庭として機能していないので、唯一のサポートシステムである学校がなくなる事に不安を覚える生徒たちがいるからです。
カウンセリングのスペースには家へ持ち帰ることのできる食べ物もパッケージされ置いてあります。学校のフードバンクシステムを使って朝ごはん、昼ごはん、そして持ち帰りパッケージで暮らしている生徒もいるのです。学校が開いていないと食料が十分ない家庭で育つ生徒もいるのです。
明らかに暴力がある家庭の子供たちは政府が介入しています。しかしそこまでいかないけれど、その手前のような子供たち。家しか居場所がない休み期間に不安を覚えるって、悲しい現状だと思います。
カナダってそんなに貧困とか機能不全の家庭があるんだ、と思いましたか?私は日本にも同じようにあると思います。ただあなたが知らないだけだと私は思っています。世帯年収が200万円以下の比率が増えていることがその証拠です。ヤングケアラーなどと子供が子供でいられない子供たちがいることも、最近ニュースになっていますよね。
1億層中流階級の日本はとっくに終わったんですよ。増え続ける日本での貧困層を個人の責任にし続けるのですか?身近な課題として国民全員に考えてもらいたいと思っています。
追記: 高校にカウンセリング?と思った方。こちらではスタンダードで進路相談から、心のケアまでカウンセラーとユースワーカーが数人ずつ各高校で働いています。
冒頭写真: リフトが止まり静かになったスキーエリア。