走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

子育て- 自己評価

2015年05月03日 | 仕事
昨日は1日カンファレンス。ダウンタウンのヒストリックビルディングにある会議場で。



歴史があって素敵なところだわ。

題目はニューロサイエンス。患者の体験談はいつもながらパワフル。インターネットによるケアの介入の示唆、カウンセリングの効果、ユースプログラムなど、興味深かったし、今取り組んでいる新しいプログラムのアイデアにも繋がった。

このスライドは結構いけると思う。
見にくいと思うので説明すると、、、、



アイスクリームを食べようとして、うっかりしていてアイスクリームが落ちてしまったら、、、、
どんな気持ちになりますか?

1- 悔しい!と思うが仕方ないとか、もう一度買うかと次の行動に移ることができる。
2- まただ!どうして自分はいつもこうなんだ。何をやってもダメ、アイスクリームを食べることもできない。どうしようもない人間。死んだほうがマシだ、、、、

両極端な例をあげましたが、あなたはどちら派ですか?
実際人間に起こっている現象は同じでもそれに対するリアクション-自分の行動\反応をどう自己評価するには個人差があるもの。それが症状になったり、自殺企図に繋がったり。だからこの点に注目して、2の傾向がある人を1に持っていく。そういう心理療法の話でした。

心理療法の話はさて置き、脳のどこの部分が活発化しているかで1と2の傾向を観ることができるのです。ポジティブな人にポジティブなことが起こりハツラツとしているのはここからなのです。どこの部分の脳を活性化するか、、、。
子育てで褒めることが大切と言われたり、子供の声を聴くということが重要と言われるのも裏付けされます。自分がしていることを認めてもらえなけれず、否定されたり、まだまだ頑張れとばかり言われれば、自己評価が厳しい人間に育ってしまう。それが次への動機につながる人は良いがそうでない人もいる。自分に厳しすぎて心が折れてしまうことも。

私はどちらかと言えは2の傾向がある。何をやってもダメとまでは思わないが、自分のしていることに満足しない、いつも上を上を目指す性格。ご存知ですか?完璧主義は北米でよく思われない性格の一つ。面接の時に言えばアウトになります。完璧主義は2の表れなのです。私は完璧主義。褒めることより叱咤激励で育った私。自分がどこから来たのかしみじみ痛感。そして子供達に対しても同じであることを反省。耳の痛い午後でした。



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