走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

自分の周りを理解していると

2022年03月22日 | 仕事
旅行最終日。行きと同じように途中の街で一泊して残りを家路に向かっています。 今回の有給前に実は休暇をカバーしてくれるNPが決まりました。3年前にオリエンテーションをしたNPさん。隣の街で働きながらDNPを取得中。私と同じメンタルヘスと薬物依存のプログラム所属。彼女が休暇をカバーし合っていたNPは長期病気休暇となり、そのポジションは未だ空きのまま。よって新しいバディを探していたのだ。

うううううううう、嬉しい!これで州外や国外へ休暇へ行けるようになる。

しかし、今回の休暇をカバーしてもらうための下準備(電子カルテのアカウントを開いたり、電子カルテのオリエンテーション)には時間がないから、夏の休暇からと言う話になっていた。

スキー旅行なのに、州外なのに、働かなければならない、、、としょんぼり中にこれまた朗報が。以前カバーしてくれていたNPがオファーをくれたのだ。彼はNP部門のリードの1人となりリーダーシップ的な役割をしている。何故このような最後のドタバタ劇となったかと言うと、、、

私が年度末評価の中に書いたから。

だってコロナ禍で医療職離れが進み、心のケアを促進し、有給消化を推奨している保健機構。それなのに有給休暇が真の休暇になっていない私の状態は保健機構の今年度の目標を阻害していると私は声を大にした。以前のバディの彼の移動を知った秋、中間評価の中にも書き込んだ。毎月のオペレーションディレクターとの面接でも必ず不服を訴え続けた。そして年度末の最終評価でも状況は変わっていないくだりを書き込んだ。

そうしたら1週間も経たないうちにオファーが来たのだ。

ひひひ。

昨年のシンポジウムの講演の中で話したように、年間評価はネットワークで命令系統間で繋がっている。そしてこれはオフィシャルでアクレディテーションの記録としても使われる。保健機構の方針に削ぐわない事実に対して対処をしていなければリードたちの評価が下がるのだ。そこを突いての私の計画は見事に成功。

我慢、黙る、無償労働の犠牲になる、こんな言葉はここに存在しないのである。理に適ったやり方でやれば問題にならない。法律を含む自分の周りにあるルールやシステムをどれだけ知っているか?活用するか?そんなところにも違いは現れるんです。

冒頭写真: こちらはバンフ湯元の外の源泉。昔は温泉プールとして使われていましたが、今は貴重生物の保護のために手を入れることさえ禁止されています(人間の手で水が汚染されるので)。貴重生物は何だと思いますか?答えは全長3〜5mmの蝸牛。世界中ここにしかいない貴重生物だとか。プールを禁止した1992年以降その生息数は確実に増えているそうです。こんな小さな蝸牛でも生態系に貢献しているらしい。


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