そんなに言うんだったら、何が必要か言ってくれ!書いてくれ!と思いますか?
これについて説明します。
それができたら簡単ですよね。しかし現実はそれほど簡単ではありません。医療のモデルというものは世界、国、都道府県、市町村とグローバルからミクロまで規模に差があります。事情も異なります。経済や情勢や紛争、宗教、政治色など国ごとに違いがありますよね。同じ国の中でも都道府県により人口の比率や財政だって、インフラも異なります。よってそれぞれのAPNが自分の働く地域や分野の問題を洗い出していく事が大切なのです。
地域にフォーカスする人もいれば、系列病院系全てを吟味しようとする人も、都道府県レベル、もしくは国レベルで考える人もいるかもしれません。それらもAPNの力量や活動範囲によって異なるのです。何度も何度もこのブログで書いてきましたが、自分で考える事ができる人がこのような新職種に向いているのです。だから自分の頭を作って、どこに新しいケアモデルを構想すれば国民、都道府県民、市町村民の健康度が向上するのか?どこが上手くいっていないのか?軟弱なシステムはどこなのか?そこから始まります。
今回例としてあげたお二人はプロフィールを見るとAPNではないようです。私は常々APNに期待される活動や言動について書いてきました。それを強調するたびにまるで新しいケアモデルを作れるのはAPNのみという印象を与えていたと思います。
2019年のシンポジウムの午後の部のワークショップでミクロとマクロのケアについてディスカッションした時の事を思い出します。全く新しいコンセプトだったようで、殆どの人が鳩に豆鉄砲のような顔付きでした。そんな事を考えたこともなかった!と感嘆の声が出ました。その後も「わかるんだけど、未だに何をしたら良いかわからない」これもよく聞きます。その一方でまだ大学院へ行っていないけれど、わかりやすかった、イメージが具体的に湧いた、と言う参加者もいました。
APNでなくても、もちろん飲み込みの早い人も、頭が柔軟で新しいコンセプトがスーッと入ってくる人もいるでしょう。機転が効くのもあるでしょう。APNになる前から医療に対して疑問を抱いていたゆえに未来が見えてきた人もいたのでしょう。例にあげたお二人はその良い例だと思います。
このような特別な人はさておき、私は大学院はこのような考え方ができ、実践できるように修学できる場で、そのためのセオリー、統計やリサーチ学やさまざまなフレームワークなどAPNとして使える道具箱を豊かにする場だと思っています。もしそれを在学中に得ることができなかったのなら、そのような教育課程を作った大学側に問題があると思います。今から進学を考えられている人たちは先に書いたようなことができるプログラムを選んでください。そして日本の看護教育が職業訓練校的な内容から学生のコアを強固にし、大学院では卒業後にAPNとして活躍できるプログラムへ移行することを強く、強く願っています。
最後にこちらの紹介。こちらは埼玉県の県政チャンネルです。県知事の定期記者会見の様子です。19分ぐらいからコロナの高齢者施設の感染対策認証システムについての説明です。「看護師により、、、」と聞けます。看護師と県政が協働してコロナを乗り越え、さらに今後の予防に繋がるシステム導入と、とても大きな一歩です。これに関わっている感染症看護専門看護師:坂木晴世さんは先に述べた私のワークショップで出会ったのが初めてでした。「こんな講義を聞きたかった。そうそう、そうなのと共感が多かった」と感想を下さりました。今年のシンポジウムではコロナ禍の中、県と協働してきたシステムづくりなどの講演をしてもらいました。NHK日曜討論に出演され、淡々と論理的な発言をされる彼女の姿を覚えている方もいらっしゃるはず。何が必要なのか、自身が何をするべきか、どこと繋がるべきかがわかっている方はこのように活動し埼玉県民の健康度を上げている(この場合はコロナの感染を抑える)のです。それぞれのAPNがそれぞれの地域で活躍できる日本へ。
シリーズ終わり。
これについて説明します。
それができたら簡単ですよね。しかし現実はそれほど簡単ではありません。医療のモデルというものは世界、国、都道府県、市町村とグローバルからミクロまで規模に差があります。事情も異なります。経済や情勢や紛争、宗教、政治色など国ごとに違いがありますよね。同じ国の中でも都道府県により人口の比率や財政だって、インフラも異なります。よってそれぞれのAPNが自分の働く地域や分野の問題を洗い出していく事が大切なのです。
地域にフォーカスする人もいれば、系列病院系全てを吟味しようとする人も、都道府県レベル、もしくは国レベルで考える人もいるかもしれません。それらもAPNの力量や活動範囲によって異なるのです。何度も何度もこのブログで書いてきましたが、自分で考える事ができる人がこのような新職種に向いているのです。だから自分の頭を作って、どこに新しいケアモデルを構想すれば国民、都道府県民、市町村民の健康度が向上するのか?どこが上手くいっていないのか?軟弱なシステムはどこなのか?そこから始まります。
今回例としてあげたお二人はプロフィールを見るとAPNではないようです。私は常々APNに期待される活動や言動について書いてきました。それを強調するたびにまるで新しいケアモデルを作れるのはAPNのみという印象を与えていたと思います。
2019年のシンポジウムの午後の部のワークショップでミクロとマクロのケアについてディスカッションした時の事を思い出します。全く新しいコンセプトだったようで、殆どの人が鳩に豆鉄砲のような顔付きでした。そんな事を考えたこともなかった!と感嘆の声が出ました。その後も「わかるんだけど、未だに何をしたら良いかわからない」これもよく聞きます。その一方でまだ大学院へ行っていないけれど、わかりやすかった、イメージが具体的に湧いた、と言う参加者もいました。
APNでなくても、もちろん飲み込みの早い人も、頭が柔軟で新しいコンセプトがスーッと入ってくる人もいるでしょう。機転が効くのもあるでしょう。APNになる前から医療に対して疑問を抱いていたゆえに未来が見えてきた人もいたのでしょう。例にあげたお二人はその良い例だと思います。
このような特別な人はさておき、私は大学院はこのような考え方ができ、実践できるように修学できる場で、そのためのセオリー、統計やリサーチ学やさまざまなフレームワークなどAPNとして使える道具箱を豊かにする場だと思っています。もしそれを在学中に得ることができなかったのなら、そのような教育課程を作った大学側に問題があると思います。今から進学を考えられている人たちは先に書いたようなことができるプログラムを選んでください。そして日本の看護教育が職業訓練校的な内容から学生のコアを強固にし、大学院では卒業後にAPNとして活躍できるプログラムへ移行することを強く、強く願っています。
最後にこちらの紹介。こちらは埼玉県の県政チャンネルです。県知事の定期記者会見の様子です。19分ぐらいからコロナの高齢者施設の感染対策認証システムについての説明です。「看護師により、、、」と聞けます。看護師と県政が協働してコロナを乗り越え、さらに今後の予防に繋がるシステム導入と、とても大きな一歩です。これに関わっている感染症看護専門看護師:坂木晴世さんは先に述べた私のワークショップで出会ったのが初めてでした。「こんな講義を聞きたかった。そうそう、そうなのと共感が多かった」と感想を下さりました。今年のシンポジウムではコロナ禍の中、県と協働してきたシステムづくりなどの講演をしてもらいました。NHK日曜討論に出演され、淡々と論理的な発言をされる彼女の姿を覚えている方もいらっしゃるはず。何が必要なのか、自身が何をするべきか、どこと繋がるべきかがわかっている方はこのように活動し埼玉県民の健康度を上げている(この場合はコロナの感染を抑える)のです。それぞれのAPNがそれぞれの地域で活躍できる日本へ。
シリーズ終わり。