ALSの患者さんが医師による行為で亡くなられた事件について。私のバックグラウンド(ナースプラクティショナーNPになる前の看護師時代の専門)は緩和ケアです。なので医療者による自殺幇助についても過去に書いてきました。
緩和ケアと自殺幇助
心肺蘇生を拒否する意思表明
愛する人と一緒に逝く
安楽死についての会話
自分の最期を考える
緩和ケアと自殺幇助
心肺蘇生を拒否する意思表明
愛する人と一緒に逝く
安楽死についての会話
自分の最期を考える
こちらのPDFを許可を頂き添付しています。じっくり読んでくださいませ。的確に日本への課題を書かれています。
カナダではMedial Assist in Dying (MAiD) と言いアメリカではPhysician Assisted Suicide (PAS) と言うこの医療行為は日本にはありません。よって正式な用語もありません。私はブログの中で自殺幇助と書いたり安楽死(日本で言う、、と注釈付きの点では間違っていませんが、誤解を招く原因となる)と書いた事を今反省しています。医療や法曹界の歴史上海外のそれと日本語の安楽死、尊厳死は異なる事をまず理解してください。
で、私、有賀医師、植村医師、3人で共通しているのは「会話」「緩和ケアへのアクセス」「選択肢」だと思います。
一事件で終わらせず、ここから会話や議論を始める事が、貴方の将来にとても重要であると思います。賛成か反対かの二極化論ではなく、いろいろなシナリオや立場でこの事象を議論する事です。国民、医療界、法曹界、政治家がそれぞれのレベルで始めましょう。