走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

誰の技量?

2022年05月04日 | 仕事
罰が悪そうに平謝りする彼。緊張すると何故かあんな態度に出てしまう。本当に悪かった、と。

緊張すると、、、か。緊張と言うより思い通りにいかないの方が正しいと思うけど。

彼は1ヶ月前に抗生物質の処方を迫った。必要性がなかったので、その理由を話すとどんどん早口になって怒鳴り出して、もうお前には診てもらわない!と出ていった人。

私の方だってダメの一本張りではない。悪化するのではないか?の気持ちをバリデーションして、その代わりに出来ること、安全策なども話すのだが、周りが見えなくなると何も聞こえなくなるのも私の患者層の特徴。

ダメなものはダメ。しかし彼のようなケースにならないように患者の理解を得ていくのは非常に難しい技。上手くいくときも有れば彼のように失敗してしまう時も。彼はケアマネがいるのでケアマネとも話し合った。診察に同伴するときは100%彼のアドボカシーになって欲しいと。

今回はケアマネがついてきてくれたので上手くいった(いやー前回も他のケアマネがいてくれたんですが。ケアマネの技量にもよると言うことか)。

冒頭写真: 週末に散歩。お馬さん達とすれ違うのもこの辺りの特徴。


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