走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

洪水のあと その2

2021年11月20日 | 仕事
洪水のあとシリーズ。

保健機構は東、南、北の3つの区分に分かれている。今回大被害を得たのは東地区。5日目となりヒロイックな話も聞けるようになった。

1100人が閉じ込められたホープではその中に医師が2人いたそうだ。閉じ込められ何もできないなら医師として、不足している人員(勤務に来る人が来れない状態)のホープ病院で働く事を申し出たそうだ。普通、病院で働く医師やNPはクレデンシャルシステムを通して認可してもらわないと働けない。私は今は病院では働いていないけれど、その地区で働く者として病院のクレデンシャルの認可を受けている。3年毎の更新が必要で、全部のプロセスにだいたい1ヶ月ぐらいかかるのだ。だから医師だからと言ってホイホイ、クレンデンシャルのない病院で働けるようになるわけではない。しかし緊急のクレデンシャルを発行してこの医師は病院を手伝ったそうだ。

もう一つ。東地区で小児の状態が悪化。高次機能のケア(ケアとは医療の総合的な言い方)が必要になった。我が保健機構の小児のハブは(中枢的役割)は南にある。いつもならヘリコプターで患者は移送されるわけだが東地区はヘリも使えない状態。ハブのチームは警察と連絡して鉄道会社の協力を受け、鉄道を使って東へ入りその現場で状態を安定させてから移送したとか。

患者のために臨機応変に動く人と組織。さすがです。

冒頭写真: 今週はとても忙しくてバテバテ。夕食をテイクアウト。あれ?何故NPと知っている????と思った。Not Paid の略だった(笑
オンラインで注文。支払いはピックアップ時にしたからー


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