看護協会のナースプラクティショナー(NP)についてのこちらのページでも 「米国等では、医師の指示を受けずに一定レベルの診断や治療などを行うことができる「Nurse Practitioner(ナース・プラクティショナー)」という看護の資格があり、、、」
と書かれています。曖昧な言葉「一定の」は何を指すのでしょうか?
もちろんカナダもアメリカも州によりNPのレギュレーションは異なります。完全に独立し開業できる州から医師の指示のもと、、、と制限がある州もあります。
私が働くBC州のNPは独立型でNP自身が診断治療をし、その責任もNPにあります。この夏に再会した級友のように人口1000人の小さな町のたった一人の医療者の場合もあります。そんな仕事をしている時に「一定の診断と治療ができるNP」と看板に書くのでしょうか?私たちはファミリーNPなので新生児から高齢者まで。妊娠中に産後のケアに精神科疾患も診なければなりません。学生中に教わった事で一番大切なものは
自分の限界を知る。NPとして出来ることと出来ない事が明確。という事。
そのためのスタンダードで免許の管理団体が公表している文書はもちろん頭に入っています。そして診断できない患者と接する時はどうするかも徹底しています。救急へ搬送したり、専門医にコンサルしたり、家庭医師に相談したり、多種職チームを取り入れたり。級友のように町でたった一人のプラクティショナーの為にコンサルテーションの仕組みも整っています(NPだけではなく家庭医だって同じこと)。
だから超田舎でたった一人のプラクティショナーでも安全なケアを提供して働く事ができるのです。
私はブログで何度もスタンダードやスコープが重要だと書いてきました。特に処方権や診断ができる立場であれば尚更です。それを作らずして「一定の」と言う言葉でごまかし続けてどうやって国民に安全なケアを提供するのだろうか?と思います。
私が働く州では免許を保持するのはNPとして働く最低限度の規定で、免許発行団体が示すスタンダードやスコープに従って毎日就労している事が大前提で、もしもの時の為に保険もあり、雇用主も弁護士をつけてくれるのです。免許が有ればあとは雇用主の指示にしたがってとか、医師の包括的指示のもと、と言うこれまた曖昧な言葉のもとで働いている現職の診療看護師やJANPUNP、特定行為研修修了者の方はピンとこないかもしれません。しかし医療事故を起こした時に、自分を守ってくれるものがあるかないかで大きな違いがある事を痛感すると思います。
ま、日本は看護師免許のみならず、医師免許でもスコープなしですから、業務上過失致死で刑事責任を問わるのは北米で働くものにとっては信じられない状況ですから、看護師団体に伝わらないのも無理ないかも、、、とも思うけどね。
冒頭写真: 岩牡蠣びっしり
と書かれています。曖昧な言葉「一定の」は何を指すのでしょうか?
もちろんカナダもアメリカも州によりNPのレギュレーションは異なります。完全に独立し開業できる州から医師の指示のもと、、、と制限がある州もあります。
私が働くBC州のNPは独立型でNP自身が診断治療をし、その責任もNPにあります。この夏に再会した級友のように人口1000人の小さな町のたった一人の医療者の場合もあります。そんな仕事をしている時に「一定の診断と治療ができるNP」と看板に書くのでしょうか?私たちはファミリーNPなので新生児から高齢者まで。妊娠中に産後のケアに精神科疾患も診なければなりません。学生中に教わった事で一番大切なものは
自分の限界を知る。NPとして出来ることと出来ない事が明確。という事。
そのためのスタンダードで免許の管理団体が公表している文書はもちろん頭に入っています。そして診断できない患者と接する時はどうするかも徹底しています。救急へ搬送したり、専門医にコンサルしたり、家庭医師に相談したり、多種職チームを取り入れたり。級友のように町でたった一人のプラクティショナーの為にコンサルテーションの仕組みも整っています(NPだけではなく家庭医だって同じこと)。
だから超田舎でたった一人のプラクティショナーでも安全なケアを提供して働く事ができるのです。
私はブログで何度もスタンダードやスコープが重要だと書いてきました。特に処方権や診断ができる立場であれば尚更です。それを作らずして「一定の」と言う言葉でごまかし続けてどうやって国民に安全なケアを提供するのだろうか?と思います。
私が働く州では免許を保持するのはNPとして働く最低限度の規定で、免許発行団体が示すスタンダードやスコープに従って毎日就労している事が大前提で、もしもの時の為に保険もあり、雇用主も弁護士をつけてくれるのです。免許が有ればあとは雇用主の指示にしたがってとか、医師の包括的指示のもと、と言うこれまた曖昧な言葉のもとで働いている現職の診療看護師やJANPUNP、特定行為研修修了者の方はピンとこないかもしれません。しかし医療事故を起こした時に、自分を守ってくれるものがあるかないかで大きな違いがある事を痛感すると思います。
ま、日本は看護師免許のみならず、医師免許でもスコープなしですから、業務上過失致死で刑事責任を問わるのは北米で働くものにとっては信じられない状況ですから、看護師団体に伝わらないのも無理ないかも、、、とも思うけどね。
冒頭写真: 岩牡蠣びっしり