走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

悲しい瞬間

2020年07月07日 | 仕事
あーあ

何が悲しいって、患者が嘘をついている事に気づく時。恥ずかしい気持ちや本当の事を言ったら薬を処方してもらえない、とかそういう事はないから正直に話す重要性をいつも患者に言う。麻薬系の薬を処方している患者は全員尿検査を毎回受けていたのですが、オンライン診療に切り替わって、患者の自己申告に頼らなければならない。検査のラボへ患者を送ることもできるが、外出や人との接触を恐れる患者は行きたがらない。最悪の中でベストのケアを選び行う事を繰り返す。

毎回違法薬は使っていない、と言い続けていた彼がまたもや意識喪失で救急へ。尿検査では全て陽性で処方薬の上に違法薬を使っていたのは明らか。前回は奇跡的に回復したけど、今回はどうなるんでしょう。尿検査に行くと言いながら一度も行かなかったのは、違法薬を続けていた事を隠したかったんでしょうね。

オーバードースを起こさない、を目標に彼も私もケアを計画してたんですが、、、とても悲しい。


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