ルクラシック

京都の骨董ルクラシックです。

インド更紗 南蛮短刀鞘

2021年07月31日 13時55分50秒 | 古裂

インド更紗 南蛮短刀鞘

 
19世紀ころのインド更紗です。
おそらく南蛮の短刀用のものだと思いますが、
鞘に仕立てられたものです。
古いものですので、裂自体にリキはなく、
分解して再利用することはおそらく不可能ですので、
ご承知置きください。
 
長さ 約26.5センチ前後
幅 約4.5センチ前後(真ん中付近)
厚み 約1.5センチ前後
画像の通り、破れ等あります。
 
実物と画像とでは多少色合いが異なる場合があります。
古いものですので、画像と説明文にない傷等ある場合があります。
サイズは前後と記載の通り、誤差を含みます。
時代産地は当方見解です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

江戸小紋見本帖 伊勢型紙見本帖

2021年05月07日 13時17分51秒 | 古裂

江戸小紋見本帖 伊勢型紙見本帖


江戸小紋の見本帖です。
江戸小紋は鈴鹿の伊勢型紙を使用した型染で、
その技法には
「錐(きり)彫り」
「突(つき)彫り」
「道具彫り」
「縞彫り」があり、
これらの技術は重要無形文化財に指定されています。
 一度に6~8枚の型地紙を重ねて1箇所を固定し、
下絵にそって彫り上げていきます。忍耐と根気のいる作業で、
1セットを彫り上げるのに半月~1ヶ月以上かかるとされています。
文様を成す細かな点が彫られたものなのです。
 
欠損はかなりあると思います(番号が飛んでいます)。
 
ここまで細緻な作品を制作できる彫り型師は現在いらっしゃるのでしょうか。
時代は明確にもうしあげられませんが、明治〜昭和初めころのものかと思います。
 
江戸小紋自体は江戸初期にはすでに制作されていたようですが、
このように工業ベースに乗せたのは幕末〜明治かと思います。
 
本品は実際に紙に型染めし、それをさらに和紙に貼りつけたものかと思います。
エンドユーザー様向けではなく、
型染を志されているかた、
あるいは彫り型の勉強をされておられるかた向きかと思います。
 
最後の画像に2枚、広げた状態のものを掲載しましたが、
全部で15枚あります。
 
広げた状態のサイズは
43×15.2センチ前後
 
貼付けた見本(紺の紙一枚)のサイズが
4.8×6.4センチ前後です。
 
実物と画像とでは多少色合いが異なる場合があります。
古いものですので、画像と説明文にない傷等ある場合があります。
サイズは前後と記載の通り、誤差を含みます。
時代産地は当方見解です。
 
レターパックライトでの発送とさせていただきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

立雛

2021年01月19日 08時55分32秒 | 古裂

立雛

 

江戸後期〜幕末ころに制作された立雛。

使用されている裂は古く、男のほうが明代裂と江戸ちりめん、

女のほうが江戸前期の西陣織です。

ぼろぼろの状態、

首もくるくるまわってしまいます。

立ちません。

これより古いものになると紙雛になります。

大きさ 約28センチと20センチ前後

 

 

 

 

 

 

 

 

 


緑地花文金襴

2021年01月12日 15時28分05秒 | 古裂

緑地花文金襴

 

幕末〜明治大正期ころに盛んに制作された五月人形の武者人形に使用されていた金襴です。

前回のがらくた市で一体のみ粗末な木箱に入れて地べたに置かれていました。

本品はその武者人形の下半身に使用されていました。

 

裏地材料として使用されていたなかに明治42年のはがきも使用されていましたので、

制作年代はそれ以降となりますが、

使用されていた金襴はかなり古いものです。

このことから京都にいくつかある歴史ある人形制作店では、

道具屋さんや表具屋さんと同じく、

古渡りの金襴などが保管されているであろうことが推測できます。

 

全越地絡みの緑地花文金襴。

最後の2枚の画像は裏です。

白い部分が金箔の裏、つまり和紙です。

和紙に漆を塗り、そこに金箔を貼りつけて緯(よこ)糸として使用してあります。

約33×21cm前後

朱の部分も同じく全越地絡みの金襴です。

どちらも明代裂と呼んで差し障りないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 


浄土真宗本願寺派 光明寺三代 釋教祐 仏画

2020年09月11日 10時14分07秒 | 古裂

浄土真宗本願寺派 光明寺三代 釋教祐 仏画

 

浄土真宗本願寺派の光明寺、三代願主、釋教祐の仏画阿弥陀如来像です。

画像の通り、破損した軸ですが、

価値はあるかと思います。

釋教祐は1522年3月、

実如上人より、判形の本尊と文章壱帳申し請ける
二代明海、三代教祐、四代教願、五代教善と住庵す
 
と光明寺さんの紹介に記載があります。
表装に使用されている裂も当然明代裂です。
牡丹文紺地部分は繻子地全越金襴、
菊桐文朱地部分は繻子地半越金襴です。
表装として使用されているため、
金箔もまだ大部分残っています。
本紙の地は絹か麻か不明です。
 
27.5×73センチ前後
 
本紙 15.8×34.5センチ前後