古清水焼兎香合
江戸後期。
京焼はすでに慶長年間には制作がはじまっていたとされていますが、
文化の中心であった京都なのでそれも当然のことかと思います。
諸国から陶磁器が集められ、公家と武家、そして庶民の間に広がりました。
京都の陶工たちはさまざまな作品を目の当たりにし、
それらを模倣して独自の作風がうまれます。
作家・陶工により個性はかなり違うようですが、
本品は一般的に京焼きあるいは古清水焼といわれる範疇に入るものかと思います。
肌の慣れ具合からみて江戸後期まで溯るものとみてまちがいないかと思います。
画像の溜塗りの小箱をおつけします。
約5.5センチ×3.6センチ
高さ 約3.8センチ