SAPPORO・DE・SANPO

「ひな工房 八重の衣」で仲間とチクチクお雛様作りやっています♪

資料館deひなめぐり2025


2025.2.26 (水)~ 3.2(日)10~16時(最終日15時まで)
*今年は資料館の休館に合わせて水曜から5日間の日程で開催です。
札幌市資料館
札幌市中央区大通西13丁目
お問合せ:工房 祥       志 摩  祥 子 09095124908
お問合せ:ひな工房八重の衣   ヤマグチヒナコ 09028733959

八重の衣ってこんな感じ♪

ひな工房八重の衣工房紹介 2024.3.31

トミーが三歳になった日

2009年08月18日 18時59分24秒 | 本・映画・TV
 

先日ご紹介した幸福に驚く力…清水 眞砂子著
著者の清水さんが「ゲド戦記」をはじめたくさんの本をご紹介していたのですが
その中で特に気になってしまったのがこちらの「トミーが三歳になった日」です。

wanikoさんブログでもご紹介されています。
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副題は
『ユダヤ人収容所の壁にかくされたベジュリフ・フリッタのスケッチブックから』
ミース・バウハウスという女性が書いた絵本です。
しかし、そこに書かれているこの可愛らしい絵は
彼女が描いたものではありません。



テレジンの強制収容所に囚われていたユダヤ人若い絵描きであったパパとママ。

そのパパはまだ1歳にならない息子が
このまま収容所の外の世界を知らずに終わってしまうようなことになれば
いったいなんのために生まれなんのために生きてきたのかも
わからなくなってしまうことを恐れたのです。

食べ物もおもちゃも衣類も満足にない収容所の生活の外にある
美味しいお菓子やお茶、たくさんのおもちゃや色とりどりのお花
燦々と輝くおひさま、など本来なら幸せにすくすくと育っていくはずの
息子の3歳の誕生日のために厳しい看守の目を盗んで描きためた絵だったのです。

もちろん見つかればアウシュビッツ行きの危険を冒して必死に
息子トミーのために描いていたのですが、とうとうそれが見つかってしまい…。

その後には悲しい結末があるのですが
その若いパパが書いていた絵は仲間たちに守られて
収容所の壁の中に塗りこめられていました。

その後戦争が終り、その後仲間の手で無事に壁から取り出され
幸いにも命を取り留めたトミーに手渡されることとなったわけです。

そんな長い物語もついているこの絵本は
小さな子どもにはちょっと難しいかも知れません。

大人の方にも是非読んでもらいたいな…と思わせる絵本でした。

このように清水さんが紹介する本は
どれもこれも一度手に取ってみたい本ばかりです。
コメント (10)
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