30年前、聡甫が9才、デビュー展の時です。
左端に居られるK村さんが、一瞬にして旅立たれました。
あまり突然の出来事で、現実をまだ受け入れ難い私です。
35年以上、大好きな押絵を通して、ずっとご一緒に歩いてきた気がします。
教室へ初めて来られたころは、現役の教師をしておられました。
パリ、シンガポール、ハワイ、オーストラリア・・・
海外展の時も、必ずご参加下さり、どんなに押絵を愛しておられたことでしょう。
教室へ出られるのがお大変になられてからも、ホームスクールでずっと楽しんでおられました。
お材料が届いたときに月1回、お電話でお話しするのがこちらも楽しみでした。
度々の転倒、骨折、入院からも、不死鳥の如く立ち直られ、最後まで自由と淋しさを覚悟の一人暮らしを貫かれました。
そんなK村さんと最後にお話ししたのは、つい先日のこと。
最近また外でこけられ、かなり弱気になっておられたのですが、「やっと元気になったら、早く押絵がしたくなって!!暖かくなってきましたし、またがんばりますね!」と嬉しいお電話。
まさかその3日後に、車に当たられるなんて・・・
もうお声を聞くこともできないかと思うと、これほど悲しいことはありません。
いつも真っ直ぐ正しいと信じた道を、感謝と熱意で歩んで来られたK村さん・・・
お身内にも、絶対頼りたくなかった方だけに、まさにあっぱれなご最期でした。
心身共に上り調子になってこられ、さ~これからまた、ばりばり押絵を頑張ろうと夢を膨らませながら一瞬に旅立たれたと信じ、淋しい気持ちを声援に替えて差し上げなければ・・・と思います。
長い間、私たちを支えてくださって本当にありがとうございました。
よ~く頑張って来られましたね・・・
作りかけの七福神たちが、ちゃんと一緒にいてくれますから、そちらでまたご一緒に押絵しましょうね、K村さん。