”お料理は器”と言いますが、押絵もその魅力を最大限に引き出してくれる器があって、初めて作品として誕生します。
何十年も前からお世話になっていた素晴らしい表具師さんは、小学校の同級生のお父さまで、ヘンクツを絵に描いたようなウデの良い職人さん
高野山へお納めした押絵曼荼羅の表装が、その方の遺作となりました。
その後お世話になった表具師さんともお別れがあり、どうしよう…と思っていた時、今の表具師さんとの有り難いご縁に恵まれました。
こちらの奇抜な提案に、最初は少し戸惑っておられたのが、表装展に出したいと言われるまでに!
それがこちら!!
京都教室のⅠ藤さんが作られた利休屏風(160x160cm)の「四季の花」
レンガ地に七宝柄の布を見つけ、それを縁に回した黒塗りの屏風です。
金と銀の円の中にお花の押絵をつけ、バックの紙は薄藤色に。
こちらの希望をそのまま形にしてくださる表具師さんとの、楽しいコラボ作品です。
今回、押絵はこの1点だけですが、もしお近くを通りかかられることがございましたら、ぜひ一度、ごらんくださいませ。