時を越えた再会

昨日、秋田道夫先生の講演会があった芝川ビルの内部。


１階には、とてもオシャレなチョコレートショップが入ってました。（美味しい！！）

実はこの芝川ビル。
今日、鳥肌が立つくらいに驚くことが・・・
昭和の初め、ここは「芝蘭社」という名前で、船場の花嫁学校として誕生。
なんと、曾祖母の初代絹甫が教えに伺っていた場所だったんです！！
まだ子供だった今の絹甫は、廊下でまりつきをして遊んでいたとか。
そんなこととは露知らず、昨日私は、その廊下を歩いていたんです。
同じような花嫁学校、堂ビルでは押絵を教えていたのですが、ここ芝川ビルではお人形をお教えしていて、当時、展覧会をした時の写真も残ってるんです。
何という深いご縁のある場所だったのでしょう・・・
秋田先生にお出会いし、言葉を交わさせて頂けたのも、もしかすると、初代絹甫が招きよせてくれたのかも知れませんね・・・
折しも今日は七夕。
１００歳近くなっても、短冊に歌を詠んでいた姿を思い出します。

やさしいデザインのはなし

プロダクトデザイナー秋田道夫氏の講演会「やさしいデザインのはなし」に行ってきました。
参加を申し込んでから、どれだけこの日を待ちわびたことでしょう・・・
コーヒーメーカーや洗濯機、冷蔵庫といった家電にとどまらず、ICOCAの入金専用機、LED交通用薄型信号機、六本木ヒルズのセキュリティゲートと、公共機器のデザインも数多い、まさにその世界の第一人者の秋田先生。
たまたま「丸の内丸善」を検索していて、ステキなお作品からブログにたどり着き、それからというもの、デザインに対する先生の深く重く、ある種理詰めの内容をさらっと書かれた文章に、すっかりはまり込んでしまいました。
このお湯飲みも先生のデザインで「８０mm」と名づけられたもの。
たて横が８０mmと、持ちやすい大きさで、中が２重構造になったセラミックのため、保温性がありながら、持った時にほとんど熱くありません。
これまで手に入らなかったのが、今日の為にご用意下さったサイン入りをゲット！！


今日の会場はここ、大阪北区の「芝川ビル」
とてもレトロな雰囲気のあるビルでした。
ここに１００名近い、デザインに関係のある若者（当然ながら最年長でした）が集まり、３４度を越す大阪は、まさに熱気に溢れていました。
２時間近く、先生のお話に聞き入り、感銘と感動で頭がミシミシズキズキ！
少しまとめてみますと・・・
★デザインというのは、商品を世に送り出す時、相手に対するエチケット、しつけのようなもので、必要最小限であるべき。

★デザインで最も大切なことは、売れるものであると同時に、品格が存在すること

★デザインは出発点であって、それがいかに社会と関っていくかが肝心な要素

★自分が求める道のために、これまで見てきた他を捨てる覚悟が必要

～～～ん、もっともっと素晴らしいことをおっしゃってたんですが、とても上手く伝え切れません・・・
でも、種類は違っても、ものを創るという同じ立場で最も大切なのは、出来上がるものではなく、その向こうにある持ち手、使い手に対する「愛」だということ。
その「愛」をかたちに換える作業がデザインであり、私の場合は押絵だと、改めて実感した熱い午後でした。
そうそう、モノの以前にまず人ありき・・・とは、いつも思うことですが、今回もまた、何と言う不思議なご縁に導かれていたことかと・・・
この催しを企画し、ネットでご連絡をくださっていた事務局のＢさん。
実は、次男のコニシステムこと雅と、以前からのお知り合いということがわかりビックリ！！
秋田先生を存じ上げるようになったのも、ほんとに偶然の出来事でしたが、Ｂさん、雅という点と線が繋がっていたというのは、あまりに不思議すぎる有難いご縁に感じてしまいます。
いえいえ、先生もおっしゃってます。
「偶然は、必然を包み込む神様のパッケージ」だと。

今年のネジ花

今年はネジ花が４本も咲きました。
去年、１本咲いてるのを見つけた時は、あんなに感激したのに
今年は「お、４本も咲いたね～」って・・・
可愛そうなことを思ってしまいました。
感動する心が贅沢になってしまうのって、ダメですねぇ。

いじらしい虹

朝、車で出ようとしたら、こんな所に虹が！！(朝９時ですが）
窓ガラスの反射が、うま～く見せてくれたみたいです。
それにしても、どうして虹って、こんなに嬉しい気持ちにしてくれるんでしょう・・・
大空にかかる見事な虹も、それはそれで好きだけど、こんな場所で私だけに姿を見せてくれる虹って、愛おしいですね～～

絹の海

祖母、義甫の時からの師範であるＹさんの作品「海」
岩もサンゴもお魚も、布の柄がそのまま使われています。