ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

台風15号の馬鹿(T_T)

2019-09-10 21:32:35 | 日常

【9月9日】

台風に備え、窓にテープで目張りをする、戦時中のように。

9月8日の深夜から、ようやく台風15号の影響が出始めた。と、言っても雨降りのみ。

明け方3時、台風が三浦半島に上陸以降が、台風がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!という感じ。30分後、ああ台風なんだと実感し、4時に一瞬ぶつんと停電、その後5時、6時と停電を繰り返し、完全に停電になる。

特に4時半、ああピークもあと30分だと祈る、家中が揺れる。

だが、どうしようもない、家と庭の植木が踏ん張っているのを応援するしかない。その時までは3・11の震災の年に植えたオリーブは風にあおられながらも頑張っていた。

そして、4時28分の最大瞬間風速57・5キロメートルが来て、え、庭にオリーブが無いんですけど?

通勤時くらいまであおりの風が吹いていた。その後は猛暑。快晴。36-25℃

信号機がぜんぶダメだ、道は大渋滞、街路樹は倒れ、お世話になっている獣医さんの病院も一部壊れ、従弟のビニールハウスは一棟全壊、そして片付けたくてもチーバ県ほぼ停電、水が出ない地域もある。

前のお宅には、どっかの工事現場のテープが飛んできて絡まっている。プレハブの物置小屋の屋根が飛んだそう。

どこかダメージを受けているお宅も多い。

情報収集は、スマホ様様だった。現実に何が起こっているのかは、スマホからネットを見るしかないのだ。

庭はグラウンド・ゼロになっていた。アーチは折れて、塀も一部破損した。

身体がしんどくてしんどくて、本当に動けなかった。

檸檬は無事だが、塀の中にひっぱらねば、支柱を建てて起こさなくてはいけない。

暑さで吐き気がしてきた。電気が無いのでこれも役に立たぬ。

 

結局、手動だ。 「もう庭はやらない、身軽になりたい、もっと別の娯楽があるだろ、」そう思う。

そういいながら、何かを植えてしまうのだが、、、今回は、本当に懲りた。泣く泣く木を輪切りにしていく。

身体が焼けるようでありながら、夜が来る、ガスと水は来ているのにお風呂は電子制御だ、水で体と髪を洗う。うだるような熱帯夜、町内の男性陣はみな車で寝ていた。冷房もあれば、車のテレビもつくしね。

窓を開けているので、5分おきに救急搬送が聞こえる、始めは火災かと思ったが、スマホの「市の救急、消防」の今行っている活動を開けると、発生場所が大体が小規模の介護施設、グループホーム、おそらく自家発電が無いのところで発生しており、お年寄りを搬送しているのだろう。

このサイレンは停電1日目は、夜通し鳴り響いていた。

 

それでも、うんざりさせた台風が過ぎ去ってしまえば、やはりこの世は美しいとも思うのだ。

 

 

 

サイレンの音を聞きながら、

はやく通常になることを祈って、寝苦しい熱帯夜は更けていく…。 

 

 

 

 

 

【9月10日】

快晴35-26℃

私の市は復旧が遅れるのではないかとのニュースをスマホで見て、体力温存に努める。今日は庭などでなく、自分が熱中症にならないことだけを考えよう。

嬉しいのは続々と東電に応援が来ている事。

こちらでは氷など売り切れ、もうどこにも売っていないが、木更津、君津では食料が無い、水が無い、海ほたるで川崎に渡って買い物をしている、そして、そのためにガソリンスタンドが行列が出来ている。

その現実は誰もニュースにしていない。ちなみにこの地区では携帯もダメになり、皆でLINEだそう。

 

クロが歳を取り過ぎて、床を歩くとチャッチャッと爪の音がする、爪を切って手助けしてやる。

テレビも、ネットもない、読まねばいけない本は疲れすぎて頭に入っていかない、軽い本は手元にない。結局スマホで「停電」と検索しては電池を減らしてしまうのだった。

うだるような暑さの中、苦手克服に挑戦する。

あごあてが余りの暑さに曇る。塩を吹きそうだ。布をもう一枚当てた。

苦手なビブラートの練習をしていた、とても疲れる。

 

暑くてだんだん疲れてきた頃に、それは来た。「もう冷房入れないと駄目なんじゃないか」って危機感を持った時に。

玄関の前に、沢山の車が到着した!!

友人と同じ山形ナンバーだ!

「結局、原因がわからない」と言って帰っていかれたのだが、

援軍が来ている事だけでも、元気づけられた事は言うことも無い。

今晩は直らないのだ、諦めて原始の時代はこうだったのだと思う事にした…。

テレビもネットもない、でも本と楽器というアナログなものはあるし(この暑ささえなければ)それも、とても良いのではないか、夜明けとともに起きて、日没に寝る暮らし。

そして、お隣の友人が夕涼みに歩いている、(と、言っても涼むどころか汗だくw)、そこで久しぶりに電話でなくお喋りをした。私より10近く年上の彼女は、子供の頃の台風より怖かったと言っている。

普段の台風は、その子供の頃の台風より怖くないと、いつも言うのに。(彼女比では子供の時、新潟の川の土手が決壊した、村人が総出で土嚢を積んだという台風が最大らしい。)だから15号はデカかったのだ。

 

その後、

滝に打たれる修行の如く、エイッと冷水を浴び、今晩も寝苦しいと覚悟しながら、瞬くろうそくの明かりを眺めていた。

パッと明かりがついた、停電の時に、スイッチをそのままにしていた電灯に。9時少し前だった。

そして、そのまま結局夜更かしをしている、

いきなり贅沢な現代に戻ったのだった。生きている事が罪深い。

コメント (24)
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