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フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2020東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(8月7日公演)飯守泰次郎 ブルックナー4番

2023-09-03 12:52:43 | 音楽夜話(クラシック)
フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2020東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(8月7日公演)飯守 ブルックナー4番




【期間限定公開】追悼 マエストロ飯守泰次郎(ブルックナー交響曲第4番)
フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2020
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(8月7日公演)


ご遺族・関係者の許諾をいただき、2023年10月末日まで期間限定公開いたします。
23.4・24東京シティーフィル(サントリー・ホール)4番


2020年のコンサートではワーグナーの「タンホイザー」序曲が前奏された。
このときはまだ指揮台では立位で椅子は使われていなかった。
ワーグナーとブルックナー。シティー・フィルと4番はアルバムも出している。
桂冠名誉指揮者の名前をいただき、オケとの相性は良い。
孫位の奏者との仕事。音楽作り。
楽章が進むごとに重心が下がっていく感じがした。堂々としたテンポで進む。
遅いわけではないが重い。ブルックナーはこの重さがあって
安心感に繋がるのかもしれない。そんな感じがした。
演奏は弾き飛ばすことなく丁寧に進み、1時間を超えた。それでも集中は切れず、
終楽章のティンパニーも重く響く。全体が一つになり大団円を描く。
多分若い指揮者ではこのようなアプローチはしないかもしれないが、
飯守節ともいえるアプローチがあった。なかなか藝術を形にするのは
難しい。もう、新しい演奏は聴けないけれど、いいものを聴いた。 合掌。


9月2日生まれのジャズマン アート・ペッパー ジーン・ハリス

2023-09-03 10:15:39 | 音楽夜話(ジャズ)
9月2日生まれのジャズマン アート・ペッパー ジーン・ハリス




Art Pepper (Saxophone) was born in Gardena, CA in 1925‐1982.


チェット・ベイカーと共にイケメン・ミュージシャンでしたが、
薬が災いして、その人生の中ではリタイア状態の時もありました。
アルバムは前期後期と残っていて、数もあります。彼自身がお気に入り
と言っている、プラス・イレブン。マーティー・ペイチ(アレンジ)。
私はこれをよく聴いてましたし、お気に入りの1枚です。
軽快なバックを抱えて、ペッパーが吹き抜ける風の様な吹奏は
いつ聴いても最後まで聴いてしまいます。そんなアルバムは
そう数ありません。


アート・ペッパー+イレブン モダン・ジャズ・クラシックス
https://www.youtube.com/watch?v=P8q7HVlzf28&list=PLhLzd-nABj2vYsJNdy77jogSHNqeTK6g1&index=1


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Gene Harris (Organ, Piano) was born in Benton Harbor, Michigan in 1933-2000年 生誕90周年 没後23年.


ファンキーでブルージーで乗り良くダイナミックレンジも広く、
そして難解でない。
愛されるピアノではあるけれど、難解好みのファンは離れていく。
ガーナーやピーターソンの影響あればそうなるのも不思議ではなく、
そのような音してるものなと思わせるけれど、
コピーではない流れもあるので、それを好きになると離れられなくなる。
ピーターソン好きだし、ハリスもいいと思う。タレンタインとの
アルバムはお気にの1枚。この人とかレイ・ブライアントなどはすきです
ねん。
今日はご機嫌なピアノで参加している、ベイシー翁のトリビュート・
アルバムを聴く。


Tribute To Count Basie Gene Harris All Star Big Band
https://www.youtube.com/watch?v=VszYpPR9cqo&list=OLAK5uy_m9Dt6tA_neDwk4yxAteUsdvhRd2fcwJ9o&index=1


ルドルフ・ブッフビンダー(p)トゥガン・ソフィエフ指揮 トゥールーズ=キャピトル国立管弦楽団  ベートーヴェンP協「皇帝」マーラー5番

2023-09-03 10:07:23 | 音楽夜話(クラシック)
9月3日3:00-4:30 Radio Classique


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op73「皇帝」
ソリスト・アンコール:
シューベルト・4つの即興曲作品90-D899第4番変イ長調


マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調




ルドルフ・ブッフビンダー(p)
トゥガン・ソフィエフ指揮
トゥールーズ=キャピトル国立管弦楽団
2023年6月10日 トゥールーズ、アル・オ・グラン


ルドルフ・ブッフビンダー(1946年生まれ77歳)5歳でウィーン国立音楽大学に
入学して8歳でマスタークラスを履修し、同大学の最年少記録を打ち立てる(Wiki)。
ベートーヴェンの専門家。
終演後すぐ歓声が沸いた。入りは若干ゆっくりで入っても集中出来、聴かせどころは
外さない。細かいフレーズもきちんとピアノは鳴っており、専門家の威厳は保っている。
アンコールにシューベルトが来たのは意外だったけれど、それもありかな。この曲は
アルバムを残しています。


解説
1809年5月のナポレオン軍によるウィーン包囲中に部分的に作曲されたピアノ協奏曲第5番「皇帝」は、
「攻撃!」や「勝利!」などのスコア表示を続けたベートーヴェンの愛国心を証明しています。
約20分続く最初のアレグロ楽章は、前例のない長さです。
第2楽章は無限の優しさと詩性があり、第3楽章はアレグロの高揚を取り上げています。(番組解説)


確かに1楽章は初めて聴いたときには長いと思った記憶がある。


番組解説
マーラーの交響曲第5番は、ヴィスコンティの映画「ヴェネツィアに死す」に付随しています。
このコンサートのプログラムの5番目の作品は、マーラーの交響曲第5番です。
<>年にケルンでマーラーの指揮の下、影から光へと変化する5つの楽章で構成されています。
それは葬儀の行進で始まり、勝利と楽しいフィナーレで終わります。
その悪評の一部は、ヴィスコンティの映画「ヴェネツィアに死す」で使用されたアダジエットにあります。
このアダジエットは、マーラーから妻となる女性アルマへの愛の宣言でもあります。


「ヴェネツィアに死す」1度見た記憶があるけれど、なんだかよくわからない映画だった
事しか覚えがない。個人的にはこの映画とは切り離して考えることの方が多い。
始まりの葬送行進曲のトランペットが奏者のストレスを考えると、すごいプレッシャー
だとも思う。ハイトーンも出てくるし。最初から山場がくるトランペット。
流れも滞らず、最後まで走り切っている。国立オケくらいになると、何の心配もなく
聴き通せる。第4楽章もそれほど粘らず弦楽合奏を展開していた。
終楽章もある意味強気の表現みたいだったけれど、カタルシスは感じられた。



9月1日 韓国KBS793回定期演奏会 ハイドン・チェロ協1番 ブルックナー7番

2023-09-03 10:03:41 | 音楽夜話(クラシック)
韓国KBS793回定期演奏会 ハイドン・チェロ協1番 ブルックナー7番


ハイドン チェロ協奏曲第1番ハ長調
ソリスト・アンコール バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007よりⅣサラバンド


ブルックナー 交響曲第7番


ハン・ジェミン(Cello)
チョン・ミュンフン指揮
KBS交響楽団
2023年9月1日 ソウル藝術の殿堂から生中継




2006年韓国生まれの17歳。コンクール優勝歴もあり、チョン・ミュンファに師事。
(チョン・ミュンフンの姉)。その関わりでの出演か。でも
10代でこのチェロ演奏は大したものだと思う。これからが
楽しみだ。


ハイドンは個人的には2番の方が好みだったりするけれど、
今日は1番。溌溂として良く歌うチェロが聴けた。アンコールの
サラバンドもチェロが深く歌っているようでよかった。


後半のブルックナー7番。マーラーの交響曲はアルバム化されて
いるけれど、ブルックナーはまだないと思う。去年は6番を振っていた。
現状は7番にシフトしており、日本では東京フィルハーモ二ーと演奏
している。この7番の演奏はレガートに旋律を歌わせることがメインで、
管も鳴らしているのだけれどうるさくなく、アンサンブルもしっかりしている。


残響も綺麗。日本でいうN響みたいな放送局持ちのオーケストラだけれど、
多分韓国でも1-2を争うオケなのではないかと思う。
聴いていて演奏レベルの高さを思う。ミュンフン氏は2022年に、KBS交響楽団
初の桂冠指揮者に就任している。90年代に1年だけ首席指揮者を経験しているだけで
この団体とは距離があった様だけれど、これを機に、関係を深め進めていく感じも
見られる。
ミュンフン氏はワールド・ワイドに展開しているので、常任とは違うのかも
しれないけれど、本国での活動も期待されている様だ。


ミュンフン氏は、ベートーヴェン・ブラームス等を通して聴くことがあった。
何か相性がいいのか、すっと音楽に入れて聴き通せる事が多い。日本のオーケストラ
でのブラームス・チクルスも良かったし、まだまだ、活動を続けてほしい指揮者の
一人。メリハリのついた美しい7番を聴いた。満足。会場の聴衆も終演後は
盛り上って、マエストロと楽団を称えていた。桂冠指揮者の重みは、このような
ところにもあるのかもしれない。