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ベスト・オブ・クラシック NHK-FM アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル

2024-12-05 20:53:37 | 音楽夜話(クラシック)
ベスト・オブ・クラシック NHK-FM アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル




楽曲一覧


コリリャーノ:オスティナートによる幻想曲(12分35秒)


ベートーベン 編曲 リスト 交響曲第7番イ長調作品92から第2楽章(8分45秒)



リスト:「詩的で宗教的な調べ」から第7曲「葬送曲」(12分20秒)


スクリャービン:「練習曲」作品42から第3番嬰ヘ長調、第4番嬰ヘ長調、
第5番嬰ハ短調、作品8から第8番変イ長調、第12番「悲そう」嬰ニ短調(12分12秒)


ショパン:「24の前奏曲」作品28から第23番ヘ長調、第22番ト短調、第18番へ短調、
第13番嬰へ長調、第10番嬰ハ短調、第2番イ短調(8分35秒)


スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番作品68「黒ミサ」(8分10秒)


ベートーヴェン:「エロイカの主題による変奏曲とフーガ」変ホ長調作品35 (23分2秒)




〜2024年7月18日東京音楽大学TCMホール〜




アメリカの現代作曲家コリリァーノのべートーヴェンの7番をモチーフにした幻想曲。
時折7番の2楽章の断片が聴かれたりするものの、幻想曲がコリリャーノのオリジナル。
続けてリスト編の7番の2楽章。続けて演奏するには意味があるのだろう。ピアノ学生への
レクチュアコンサートのような形で進められている様だ。リスト編曲版の7番も相当
久しぶりに聴いた。グールドの演奏を聴いたかもしれない。作品の屋台骨が聴ける。
「葬送曲」は聴かせた。


スクリャービンの多様性、ショパンの確固たるもの。これを弾き分けなければならない。
プロはこう弾き分けるという見本を学生にしめすような演奏だったように思う。
「黒ミサ」は初めて聴くもので、スクリャービン自体あまり聞かない作曲家ではあるものの
これはどういう背景のある曲なのか聴いていて興味がわいた。
最後のベートーヴェンの「エロイカの主題による変奏曲とフーガ」は、作曲家の意図を
汲んでいくとこのようなものになるのではないかという演奏のように思った。
ガジェブはショパンコンクールで主に聴いたが、このようなコンサートが開けるくらい、
色々な時代作曲家の曲を練習し、自己のレパートリーにしているというような背景が
見て取れた。プロとはいえ、多分これ以上の楽曲を制覇していると思われるけれど、
ショパン・コンクールでは見られなかった彼の凄さを聴いたような気がした。



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