大臣様からの依頼で、BROWNING HI-POWER のグリップを製作。
ガバメントなどのグリップと違い、グリップのフレーム側は、その形状にあわせ、凹凸がある。
以前から、それとなく打診をお受けしていたのだが、造るのが大変そうだったので、避けていたのだ。
マルシンのモデルガンで、この手の形状のグリップを、製作できたので、今回は、お受けすることにした。
製作するにあたり、そのフレームと純正グリップ、そして、こちらから無理を言って市販の木グリを一緒に送っていただいた。
純正のグリップはプラ製の為、裏面は成型の為の肉逃げがされているので、どこがフレームの勘合に必要な形状か、把握するのに時間がかかる。
市販のグリップだと、無垢からの削りだしなので、一目瞭然で判断できる。
キャロムのココボロ。
見たところ、機械加工ににえる。マルベリーに比べ、流石に質感、仕上げは好ましい。
ただ、加工の刃物は切れていないかな?
まずは、グリップ2Dデーターの制作。
プラグリを、プラ板に貼り付けその外形をケガいていく。
座標を測定する為に、X軸とY軸のケガキをいれて、その座標をPCに入力、CADで2Dデーターを制作する。
![Hip_nami_2d Hip_nami_2d](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/fe/44fcc8eaccbb609f38951086a137776b.jpg)
加工データーをプログラムして、形状の確認。
今回は、デザインは参考画像を提供していただいていたが、機械加工にしか出来ないデザイン、基本的には、お任せということで作製した。
2種類のデザインをおこし、大臣様にご報告。
波文様を採用していただいた。
![Hip3d Hip3d](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/b8/6c2b71d329b75c17504304331490c9c3.jpg)
材料は、G10の・・・なんと!オレンジ!
G10材を加工する前に、ABS樹脂でプログラムに間違いはないか、実際に加工して、チェックする。
キャロムの木グリでは、フレームの肩口のR加工を行っていない。
このあたりは、差別化をはかり、大御所に張り合ったりしてみる。向こうは、採算を考えてのことだろうが、私としては、やはりこだわりたいポイント。
G10オレンジをNCにセット。加工開始。
説明は、面倒」なので端折るが、裏返してセットするのに、治具を作製。(画像撮り忘れる。・・・すまぬ)
そして、表加工を行う。(やはり、探しても画像が無い。・・・すまぬ)
いきなり、完成!
おしまい