とある方から変わったご依頼をいただいた。
海外在中の日本人の方からリボルバーのグリップを頼まれたが、実銃の所有を許されていないこの日本ではフィッテングが上手くいかなく、仕方がないので実銃グリップを参考に日本のモデルガンのフレームを実銃グリップに合わせて改造して欲しい。そして、機械加工により内側の加工まで何とかして欲しい。
かいつまんで言うとこのような作業内容です。
普通に考えても、そりゃそうだってなりますよね。
みなさんも、ネットやオクで実銃用のグリップを手に入れても、日本のトイガンにぴったり合わなかったってこと、経験してますよね。入ればいいけど、全く入らない場合もありますし、そうなりゃあきらめるか、どちらかをガリガリ削らなきゃならない。
最近では、日本のトイガンも実銃の図面を提供してもらったり、専門の測定器なんか使って本物に近いトイガンを製品化していると思います。
で、
ご依頼者さまから提供いただいた画像で、寸法を合わせて「マルシン M856」のフレームを改造していきます。
届いたのがこれです。
マルシンのM586 ご依頼者様作グリップ、実銃グリップです。これだけではフレームのフロントストラップ部の形状が確認出来ません。・・・汗
なのでその部分はマルシンよりも実銃グリップがフィットした、タナカのM19を参考に改造することにしました。グリップの前側はいざとなればガリガリ削っても外側から見えませんのでそれで対応していただけるのでは・・・。
タナカのM19に着せるの画。
実銃のフレームを測定した資料
海外の依頼者さんから提供して頂いた実銃グリップを取り付けた写真も・・・。
ちょと、背中のラインがあってません。
という事は、私が実銃グリップに合わせてグリップを造っても、オーナーさん所有のフレームにはぴったりと合わない、ちゅうことです。この写真一枚で、背中のラインを合わせろっちゅうのは正直無理ですから・・・。
取りあえず、ノギスで測った実銃のフレームの寸法になるようにフレームを加工しました。
トイガンのフレームにインナーフレームを接着しました。
だぼピンを飛ばした状態で実銃グリップを合わせるとあちこちに段差ができます。
ピンの位置を実銃グリップにあわせてずらします。
マルシンのフレームを実銃グリップに合うように切ったり貼ったりしました。
次に、ウッドグリップの勘合部を機械加工で造りました。
寸法を何度も調整してぴったりと行く寸法を探します。
難しいのはトリガーガードとのフィット
背中のライン
ここまで、私の作業はおしまし。
あとはご依頼者様が加工します。
上手くいくことを祈ってます。