もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

売男日記 ハスラー・アキラ

2007-05-26 20:58:01 | BOOK
ヘンリー ダーガー を観に行った原美術館
常設の奈良美智のドローイングルームも目的。

奈良さんのグッズはないかしら、
と覗いたミュージアムショップで
何気なく手に取った一冊に釘付けになる。
表紙には「売男日記」の文字。
自らを売春夫とよぶゲイのアーティスト
ハスラー・アキラの写真と文章。
本当に何も知らずにただ
彼の綴る
客の話やボーイフレンドの話や愛の話に
心つかまれた。

国際買売春会議!での場面
(そういうものがあるとは全く知らなんだ)
学者さんの質問
「あなた達は客に対してセックスを売るだけじゃなくて、
まるでカウンセラーのように、
またはヒーラーのように接しているように感じるのですが~」
色々な国からきていたセックスワーカーは皆、
自分の仕事にそういう側面があることを意識していたという。

アキラさんは愛を配る仕事をしているんだ。
愛の形や表現はひとつじゃないし、
性を売る仕事の意味も、それぞれなんだ。
そして、本当の言葉はそれぞれの心にキラキラ輝いて届く。

偶然であった一冊が
とても大切な一冊になった。
これからも何度も読み返す。
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「パリ、ジュテーム」

2007-05-26 20:24:47 | 映画
5/17鑑賞

なんだか短いなぁ、と思ったら
1本5分のストーリーが18本。

なんでパリって愛の街なんでしょう。
でも、この作品を観ると、やっぱ愛の似合う街だわ。

熟年カップルの愛や別れは、
濃縮された感じでカッコよく。
歓楽街のハゲおやじすらオシャレに見える。

しかし、男女の恋愛だけじゃなく
ゲイテイスト、雑多な移民、異文化間の問題、
家族愛、格差社会、
パリの現実を見せてくれる。

観光客を皮肉ってたり、
あこがれてフランス語を勉強してきたはずなのに、
文字が読めないおばさんを描いたり、
ヴァンパイアだったり、
オスカーワイルドの墓だったり、
様々なストーリーを楽しめる。
さっぱり解らないクリストファー・ドイル作品を除いては(笑)
個々の話がリンクしてないのも好みです。

それにしても、
駐車スペースが狭いからって、
前後の車にぶつけちゃうなんて、アリなんですか?

好きだったのは、
盲目の青年と女優の卵のお話
ジーナ・ローランズの出ていたお話
言葉の行き違いとゲイテイストのお話
年の離れたラブアフェアかと思いきや、話
アラブ系の少女に恋する話
自分の子供を預けて、富裕層のシッターを勤める移民の話

日本の街並みも、ガイジンさんから見ると魅力的なのか?
(何故か思い出す。TVチャンピオンのオタク外人選手権・・・)
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