86年の11月からこっち、
札幌でSIONが歌うときは必ずそこにアタシはいたよ。
タテタカコさんの歌い終わった後、ピアノの前にセッティングがされていて、
トイレから帰ってびっくり。
というか、近くてのけぞりそう。
だって二列目だったんだもん。
何故かテーブルのあるディナーショーみたいな配列ではあったけど。
SIONは出来るだけ前で見る、が基本だけど、
去年もベッシー最前だったけど、
緊張して吐きそうになった。
スタスタと文さんが出てきて、
キレイなシャツに天使の羽根のジーンズのSIONが出てきて、
歌い始めたらもう釘付け。
毎度のことだけど、曲順とかちっとも覚えられない。
でも、二曲目は前に書いた「Once Only Love」
本当に、泣くんだよなぁ。
去年も思ったけれど、
文さんのギター一本でまるきりROCKな不思議。
そして、ステージを、床を踏むSIONのブーツの音が聴こえる幸せ。
「午前三時の街角で」
~いつまでも自分の頭ばっかなでていられない
しおれてられない~
そうだよねぇ。
声に出さずに歌いながら思う。
それはほとんど全部の曲でだけど。
新しいアルバムからは
「Valentine」
「笑顔」
「Makers Mark」
そして
「マイナスを脱ぎ捨てる」
だっけか。
「ハードレイン」で、テーブルを叩いてリズムをとってしまう。
道新ホールでこの曲を聴いた時、椅子の背を叩き続けて、
内出血したっけなぁ。
何でだろ?
「ガード下」
LIVEによってはナイフを突きつけられてるみたいに、
尖って聴こえる曲。
今夜はもう少し言葉を受け止められた。
「お前がいる」
イノハラくん結婚おめでとう。
彼の歌っているのは聴いたことないんだ、残念ながら。
アンコールだったかな、
「12月」は。
何回LIVEでこの曲を聴いただろう。
時に明るかったり、重かったりするこの曲を
次に「風来坊」が聴けそうな気がしちゃう。
最近やらないのにね。
そしてタテタカコさんとセッションで
「このままが」
この曲、
『このままが、と思えんことが多くて歌えなくて』って言ってたことあったよね。
イロんなことがあったとしても、
歌えるんだね、最近は。
控えめなタテさんの透き通る声と、ピアノでちょっぴりお化粧した
「このままが」
ラストにはとても良かった。
いつまでも聴いていたいけど、真剣勝負だからこっちも疲れるし。
最後の最後に缶ビール片手に出て来たSION
『乾杯』って言ってくれたのに、
バーボンロックは既にカラでした、残念。
『ありがとう。メリークリスマス。(少し早いけど)よいお年を』
これも何回聴いたかな。
また来てね。SION。
暖かくなったココロと、SIONの笑顔をと歌を抱きしめて、
滑る冬道を帰ったよ。