もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「TOKYO!」

2008-09-28 23:31:54 | 映画
9/28 鑑賞
おお、久々のオンタイム。

TOKYOを舞台にしたオムニバス3本。

「インテリアデザイン」
ミシェル・ゴンドリー作品は初。

藤谷文子っていいなぁ。
ワケのわかんない映画を作るのに作るのに夢中なアキラ。
こいつの為につくしているのに、
ちっとも報われないヒロコ。
友人のアケミの家に居候して、
二人で東京に住むつもりなのに、相場を知らないって・・・。
アケミの窮屈そうなワンルームで思い知っても良さそうなものだけど。
しまいにゃ、志が低いとか云われちゃうんだよ。
そんな男とは別れてしまえ!
中途半端な才能の自称アーティストってえヤツは
使えないから、ホント。
なのに、自分価値が解らなくなってしまったヒロコは
ある朝・・・
この後に大森南朋くん登場。
なんかステキな人です。うふふ。
いい人に拾われて良かったね。
寓話ですが一応ハッピーエンドで、好き。
妻夫木君、ちょい役なり。
伊藤歩ちゃんは大人になりましたなぁ。


「メルド」
あっ、私カラックス嫌いなんだった。
というわけで、
全編ホラーなんだかブラックファンタジーなんだか、
とにかく解らんまま。
下水道の怪人、メルドの登場音楽がゴジラなんで、
怪獣のメタモルフォーゼかと思うと
納得いく場面もあるんだけど
でも解らない。

地下水道で発見した旧日本軍を暗示するような手榴弾や、
マスコミに躍らされるバカものたち。
そして死刑制度について。
なにか意味ありそうなんだけど、
不快な場面も多いし。
カラックス、鬼門か。


「シェイキング東京」
ポン・ジュノ監督は好き。

一人暮らしの引きこもり生活に、
一定の秩序をもって10年間生きてきた男。
引きこもった理由は説明されない。
あらゆるものは宅配サービスを使うと、
外に出なくても暮らせるのだ。
土曜日は宅配ピザ。
配達の人とは絶対に目を合わせない男が、
配達人のガーターベルトに驚いて顔を見てしまう。
あせりまくる男。
その時に大きな揺れが起きて、
彼女は倒れてしまう。

男がもう一度彼女に会いたい一心で
10年ぶりに外に出てみると・・・。

終末思想的SFチックで、
ラスト希望が見えるわけでもないのだけれど、
なんかほっとした。

香川照之は本当に上手いわ。
そして、
気絶している蒼井優ちゃはめちゃくちゃかわいいです。

シェイキング=揺れる なのかなぁ。
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言葉を信じているふりをする人達

2008-09-28 10:59:30 | コトバ
残暑なんてありましたっけ?
みたいな顔をしてどこもかしこも秋。
昨日は中島公園を散歩。

自動販売機はまだ夏仕様ばかりなので、
手が出ない。
10月1日からとか決まってんだろうな。
犬の散歩の人達もまばら。

実はあそこには文学館があるんで、
文芸誌しっかり読みたい時は密かなポイント。
展示も面白そうだったけど、時間がなかった。
閲覧室というのに初めて入って
道内の様々な文芸誌や同人誌を読んでみたのだが・・・・。

小説も詩も句集なども、
言葉が固い・古い・解りづらい・閉じている
そういうものばかり。
書いてる人達も若くはないんでしょうが、
こりゃあ読む人は内輪だけだよな。
だって、
自分の内面を表現することしか考えてないんだもん。
伝えよう、届けようとする努力をしないで、
文学が解らない人が多くて嫌ね(バカばっかなんだから)
そういうのだけは伝わってくる。

同人誌というものがそうなのは仕方ないとして、
一応審査があって、入賞者だけが掲載されているものも、
老人が選んでいるに違いない、的な。
もしくは、若くても超保守派な人が。
そういう魅力のない文章ばかり。
「その傾向を狙って書きました。えへへ。」
という策略がありそうな文章もなかった気がする。

今っぽい言葉を使う、という簡単な話ではなくて、
子供にも解るように、でもなくて
う~ん・・・。

とにかく、
こりゃあ「お好きにやってて下さい」だよな。
昔コミケが本当にマニアの集いだったころの同人誌のように
閉じた場所でだ。
今や”やおい”でさえ陽の当たるとこにいて、
それはそれで「どうなの?」なんだけど。

もしかして文学をマイナーにしてしまったのは、
ああいう
『昔、文学青年(少女)だった人』たちなのかも。

だって、
私、ブログでも考えて書いてるよ。
映画の感想とかめちゃ推敲するもん。
伝えたいから。
解る人だけでいいや、とは思っているけれど
それは私が、沢山の人向けに書けないからで、
(技術と性格)
解らないほうがダメじゃん。なんて思ってないもん。
なので来てくれる人も少ないけど、
その人達には伝えたいもん。

そういうことで文体も変えていたりするのだが、
成功しているかどうかはわかりません、ふふ。

私は文学少女というステキなものではなく、
ただの活字中毒で、
読まずには生きてゆけなく、
衝動的になにかを書き付けた切れ端が沢山あって、
時々それを見つけて
『この時はこんな心情だったのかぁ』と思う、
文字(言葉)が空気みたいな生活をしています。
言葉の力を信じてます。
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