もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

歌詞で物語を生きる

2009-09-10 21:41:11 | 音楽
♪キッチンにはハイライトとウイスキーグラス
 どこにでもあるよな 家族の風景

「お母さんがキッチンドリンカーの歌かと思った」
初めて聞く感想でしたけれども、
本当に解釈は百人いれば百通り。
それこそが歌詞の本質なのでは?


NHKの”ザ・ソングライターズ”がスゴイです。
大御所が、それも私の好きな人が出演して
自分の歌詞、言葉選びのポイント
歌の作り方。
届けたいことを真剣に話してます。
佐野さん相手にごまかすことは確かに難しそうですが、
多分、松本隆が言っていた
「手の内を明かしても、簡単にマネできないから。ふふふ」
そういうこともあるでしょう。
そして、
あの空間にいる人の真剣さが引き出すんでしょうね。

先週の矢野さんの
嫌いな言葉や、届けたい相手の話には
TV前でぶんぶんうなづいてました。
「人を蔑んだり貶める言葉は全部嫌い」
「世の中には二通りの人がいると思っている。
 解らないことを知りたいと進む人と、解らなくていいやという人。
 私は前者に伝わるように歌っている」
あと、
「カバーする時に言葉が大事。いい曲だなと思ったら歌詞をチェックして、 普段自分が使わない言葉が入っている歌は歌わない」
はいはいはい。
私が矢野さんを好きな理由を、矢野さんが説明してくれた気分。
矢野さんの相づちが英語で会話している時みたいなのも、興味深かった。
友人は英語で話す時は英語で考えていると言っていたしなぁ。
英語頭を持っていない私には想像できませんが。


小田さんも好きなので面白かった。
(録画消してしまった~)
が、
さだまさしは特段ファンではないのに、
言葉から物語を引き出し、創り上げてゆくさまをその場で見せてくれてちょっと感動。
その才能あればこその、一線でのキャリアですね。


スガさんの回の、視点のずらし方や
音に言葉をのせる時に重要視すること。
”月”が好きな理由も興味深かった。

スガさんは別立てで1本書きますか。


そうそう。
同じくNHKの陽水特集も面白かった~。
「ワカンナイ」が
宮澤賢治への返歌だとは知りませんでした。
やられちまったぜ、ちっ!
悔しいのは、ワタクシ賢治好きなもので。
陽水も言葉遣いの名手で迷手ですし、
これから歌の言葉は淘汰されていくのかもね。

私が好きな歌うたいで、
ありがちな言葉を歌う人はまずいない。
噛まないで舌の上で溶けて消える、あとには何も残らない
そんな甘い言葉はいらないの。
租借して自分の血肉にしたいのかも。
今、ふと思いましたが。
コメント
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