もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「春との旅」

2010-06-10 22:11:21 | 映画
とても久しぶりのオンタイム感想は
怒りから。
全くもって個人的な。

いい映画です。
小林監督の人の描き方はリアルです、いつも。
これで感動して泣ける人は幸せな人です。
明るい話ではないけれど感動するお話だし、役者も上手いです。




以下100%個人的な怒りの文章。




あのガンコわがまま三昧のジジイが
本当に肉親だったらどうでしょう?
あのジジイにさらにあの男兄弟を全て足したおっさんが
思春期のある日突然
自分の父親というポジションにやってきたら。

ワタシは「殺してやる」
そう思ってましたよ、ずーっと。
そんなモノを殺して自分が刑務所行きは割に合わない、
という計算が出来たのでしませんでしたけど。

だから映画の冒頭から
『いつ死ぬんだ?このジジイ』と思って観ていた。
あの、ホテルに泊まりたいだの足が痛いから何も出来ないだの
道に転がってダダを捏ねる姿を見ていたら
腹立たしいのなんの。
『捨てていってしまえ!』

ああいう性格は年寄りになってひねてなるものではなく、
本質的なものであることも知っているので
兄弟の悪態がさもありなん。
リアルジジイは親兄弟から絶縁されてます。
そして
あのお姉さんが言っていたようなことを
ワタシは”両親”というポジションの人達に
言って聞かせるコドモ(中高生時)でありました。

リアルジジイは今は戸籍上の繋がりも無いのに
(もちるん血縁なんて無い)
諸事情により本人は”父親”というポジションを確保しているつもり。
病を患うそのヒトを
『このヒトいつ死ぬんだろう』
としか思えない私は感動できませんでした。
コメント
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