もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

片岡球子展 旭川美術館

2010-07-19 21:50:58 | アート
芸森を見逃したので旭川まで。

『面構え』シリーズもさすがの迫力でしたが、
山がすごいです。
富士山だけじゃなく浅間山に心をつかまれてしまいました。
圧倒的な情熱と色彩に圧倒されて
どこからこんなエネルギーが出てくるんだろう

ほかのお客さんも話してた。
「おい、これ○○才過ぎてから書いてるぞ」

大きい絵も細かく着物の柄が書き込まれているので
近寄ったり離れたりしながら
思う存分鑑賞。

晩年の
『もうスケッチには行けないだろうから
家で描ける物を』と手がけ始めたという裸婦。
貪欲なのが芸術家の業なんでしょうか(良い意味で)

図録は買ってこなかったので
球子の言葉をメモしてくれば良かったな、と思っております。
火山は怒りを描いているとかね、
印象深い言葉が沢山あったので。

女性が絵で身を立てるなんていうことのない時代に
教員の傍ら寝ずに絵を描いたという逸話にも
球子の精神と肉体の強さとともに
描かなければ生きてゆけないヒトであったのだなと
少し怖さを感じたりしました。
才能は飼いならせなければ己を食い尽くしてしまうものなのでしょう。

自分が若いときはちっとも気にならなかった画家です。
年をとるのって面白い。
コメント
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