「大奥」

2011.1/11

またしても貸切（笑）
はなから原作のイメージは頭からはずして鑑賞。

男だけが罹る疫病が流行ったために
男女が逆転した世界。
力仕事も女がこなさないと回らない世の中に
将軍の子孫を残すための美男勢ぞろいの大奥。

ニノの水野ちょっと細いよね、剣豪にしては。
でも、江戸時代の人はちっこかったかもしれん。

お目当て阿部さんの古参・杉下、キレイでした～。

城下にいた時の辛さに比べれば、
下働きの厳しさも苛めも、無理やり男に抱かれることもましだ。
もう慣れた。
と、諦めを含んだ瞳で語る水野。
美しいばかりで役立たずの金魚と同じであっても大奥が良いと、いう彼は
婿入り先で子種が無いと食事もまともに与えられず、
死ぬ思いをしたという。

水野には解らない闇を抱え、
だからこそ水野を支えていこうとした杉下。

大奥の贅をつくした絢爛さは、美しいですがどこか虚しい。
お目見以上も所詮飼い殺しの鬱屈晴らしであるように。

水野と吉宗のあれやこれやもありましたが、
（それ主軸だ・笑）
多くを求めてはいなかったので、満足。