もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

92歳

2015-06-06 23:43:21 | Weblog
20数年前に脳出血で倒れて
後遺症はあれども自分の身の周りはできる状態まで回復してから
少しずつ少しずつ加齢も含めて
運動機能が落ち、認知症が進み
自宅ではケアができなくなって介護施設にいた。

特定の病気ではないけれど、
発熱と心臓の機能低下で病院に搬送された。
92歳だから、老衰だね
と叔母が複雑な顔をして言っていた。

本人は、
数日間つけられていた酸素マスクも心電計もはずされて
遠くなった耳で何かを聞き、濁った瞳で私たちを見て
誰ともわからぬ様子なのに
うれしそうに笑顔になっていた。

急遽、行って良かったな。
危篤になってから駆けつけても
あの笑顔は見られなかったろう
記憶が上書きされて良かった。

調子が良くなれば
食事はとれそうなので
100歳まで生きて表彰されちゃえ!
そう笑って声をかけてきた。

人生が楽しかったか辛かったか
もう関係ないんだろうな。

大正生まれの底力を味わうこととしましょう。
コメント
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