田口ランディの小説はあまり相性が良くなかったのだが
図書館でページをめくってみて
借りることにした。
2011年に田口ランディに起きたことをベースに進む
エッセイともドキュメントともつかない文章。
同居していた義母に続き義父が他界する。
その間に見えた、
医療者と病院のシステムの間さは
何度か入院をした身と
祖母を見舞った病院で私も感じたことだ。
個々の問題ではなく
システマチックにしか患者を取り扱えない現場になってしまっている。
3.11以前から原発問題の研究会を始めていた田口氏は
「なぜ、いまさら原爆なのですか?」
多く投げかけられていた質問に対する答えを
事故の後に見つける。
「それが暴力だからです」
アルコール依存症の父による暴力にさらされた子供時代が
自分の興味を暴力へと向かわせているかもしれない。
思い起こせば
カンボジアの地雷原、キリングフィールド、アウシュビッツ、広島、長崎、沖縄、ワルシャワ、ルーマニア、ベラルーシ、チェルノブイリ、ニューヨークのグランドゼロ。
そういう場所を旅してきた。
取材でもなく。
そう書く田口氏は福島にも足を運び
義父母の死
水俣と福島
ヒロシマ
自死ともいえる餓死をした兄
父親のアルコール依存
それらを見つめることにより露わになった
自分の中の欺瞞
全てを書いている。
重いが、纏わりつくような罪悪感を感じない読後が
不思議な本だ。
図書館でページをめくってみて
借りることにした。
2011年に田口ランディに起きたことをベースに進む
エッセイともドキュメントともつかない文章。
同居していた義母に続き義父が他界する。
その間に見えた、
医療者と病院のシステムの間さは
何度か入院をした身と
祖母を見舞った病院で私も感じたことだ。
個々の問題ではなく
システマチックにしか患者を取り扱えない現場になってしまっている。
3.11以前から原発問題の研究会を始めていた田口氏は
「なぜ、いまさら原爆なのですか?」
多く投げかけられていた質問に対する答えを
事故の後に見つける。
「それが暴力だからです」
アルコール依存症の父による暴力にさらされた子供時代が
自分の興味を暴力へと向かわせているかもしれない。
思い起こせば
カンボジアの地雷原、キリングフィールド、アウシュビッツ、広島、長崎、沖縄、ワルシャワ、ルーマニア、ベラルーシ、チェルノブイリ、ニューヨークのグランドゼロ。
そういう場所を旅してきた。
取材でもなく。
そう書く田口氏は福島にも足を運び
義父母の死
水俣と福島
ヒロシマ
自死ともいえる餓死をした兄
父親のアルコール依存
それらを見つめることにより露わになった
自分の中の欺瞞
全てを書いている。
重いが、纏わりつくような罪悪感を感じない読後が
不思議な本だ。