もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

飢え  群ようこ

2017-01-13 22:06:29 | BOOK
図書館本

林芙美子の生涯を描きながら
群ようこ自身がそれを身に引き寄せながら書いたエッセイ。

「放浪記」は読んだことが無くて、
林芙美子がいかに辛酸をなめて作家にまでなったのかは知らなかった。
多分、森光子のお芝居の話を長年テレビで聞きかじったせいで
読む気にならなかった。

貧乏に苦労して苦労して生き抜いて
それでも生まれを恨まずに生きた芙美子。
そこまでは出来ないと書く群ようこが
いつものお気楽エッセイとは一味違うのは
父親や男性。そして子供に対する自分の冷淡さを分析しているからか。

芙美子との共通点は、男性も含めヒトサマに養ってもらうという発想の無さ。
いや、男性には興味もほとんど無いと書いている群よう子の生き方は
色々な意味で見事。
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