もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

性悪猫 やまだ紫

2006-09-13 21:30:22 | BOOK
なんで今「性悪猫」か。
弘前で偶然であったフリマで、
青林堂版を100円で購入できたので。
私が持っているのは文庫だったのだ。

猫の目線で描かれる猫の生活。
90年発行の文庫版を読んだ時に深く深く印象に残ったのが、
母猫の語り。
~わたしはね 子を産むとき 「母親のわたし」も 一緒に産んだよ
子を育てつ 「母親のわたし」も育てるよ~
その時は、
母親というのはそういうものかも、
と思ったけれど、
「母親」じゃなくても「仕事」でもなんでも、
時間のかかるものは一緒に育つものだろう、
と今は思っている。
はなから上手く出来ることなんて、何もない気がする。

そして、今回は
拾われてなお安心できぬ野良猫の語り
~わたし野良だもの なんだって平気よ
衣はすりきれて 食はすえて 住いは朽ちて
持たないことは 恐くないよ
持ってしまうと 恐くなるよ 失くすのが 恐いよ~
この言葉が胸にぐいぐい押し寄せる。

孤独は質を変え顔を変え、いつも隣にいるから
温かいものに寄っていくのが恐いのは
あたしが野良だってことかしら。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
気になる~ (豆猫)
2006-09-13 21:56:37
すごくそそられるタイトル!

拾われて尚安心できぬ野良・・・



図書館で探してみます!!



返信する
マンガですよ (もじもじ猫)
2006-09-15 21:08:05
図書館にあるかなぁ。

でも、猫好きにもそうでない人にもおすすめ。
返信する

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