忘れな草の花籠

確かハンドメイドブログだったはず・・・

人は何のために「祈る」のか

2011-02-03 19:55:25 | BOOK
ずっと書こう書こうと思いつつ、
なかなか書く機会がなかった本のレビューです。

『人は何のために「祈る」のか』という本を読みました。
宗教の本?民俗学の本?スピリチュアルな本?
・・・と見せかけて実は科学の本なのです。
副題に「生命の遺伝子はその声を聴いている」とつけられてあります。
科学と「祈り」とは何となく相反するもののような気がしますよね。
視点のとらえかたがおもしろそう、と思い購入しました。
書店でたまたま見かけて
そのときはスルーしたのですが
やっぱり気になったので購入。

「笑い」が健康と結びついている、という話は耳にしますよね。
その研究をされていた先生が書かれた本です。
笑いがよい遺伝子のスイッチをオンにするのと同じように
「祈る」ことによって遺伝子のスイッチをオンにできる、というお話なのです。
「祈る」のは本人でも他人でもいいそうです。
祈りの治療効果についてはアメリカの大学でも競って研究されているようです。

個人的にはもうちょっと実証例がたくさんあれば・・・と思うのですが
どうにしても興味深いお話です。
もう少し説得力がほしいところですね。
読んでいてスピリチュアルの世界と重なるような気もしました。

「祈り」というのは本当に大昔、人類が誕生したときから存在していて
人間と切っても切れない縁で結ばれていますよね。
人種に関係なく。
不思議ですよね。
今日は節分。
恵方巻きを食べたり、豆まきをしたりして
無病息災を祈ったのではないのでしょうか。
日本人と「祈り」、これも長い歴史がありますよね。
「食べる」「寝る」のと同じように「祈る」という行動も本能的にもっているのかもしれません。

以前大阪で暮らしているとき、同じマンションにブラジル人のママさんがいました。
子どものしつけに関して(ちなみにうちの次女と同じ年のお子さんがいました)
がんばって言い聞かせて、それでもダメなら最後は「祈る」と言ってました。
私には祈る習慣がなかったのですが(なかったせいか)、
今でもなぜか心に残ることばでした。

この本を読んでから「祈る」ことについて積極的になってもいいのかも・・・と思うようになりました。
とりあえず寝る前にはお布団の中で祈ります。
祈るというかもっぱら「感謝」ですね。
今日も一日無事に過ごせてありがとうございました、というような感じの。
「祈り」ともっと身近につきあえるといいな、と思う今日このごろです。
コメント
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