忘れな草の花籠

確かハンドメイドブログだったはず・・・

池上彰の宗教がわかれば世界が見える

2011-10-04 19:46:41 | BOOK
どこからか金木犀のいい香りがするなぁと思っていたら
裏の公園からでした。
大きな木があったの、今まで気づきませんでした。
昨日も病院へ行く途中、子どもたちと「いいにおい~♪」とうっとりしてました。

池上彰さんの「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」を読みました。
以前、新聞の広告に載っていた本がすごくおもしろそうだったのですが
いかんせんタイトルを忘れてました。
キーワードはキリスト教、イスラム教、世界・・・で、
新書だったいうのは覚えていたのですが。(^_^;)
おそらくこれだろうと思い購入しました。
(※でも実は別の本だったということが判明。)

さすが池上さん。
すばらしくわかりやすい解説です。
ここまで世界情勢と宗教がかかわりをもっているなんて思ってもみませんでした。
池上さんが7人の専門家と対談していて
その話が中心なのですが
特におもしろかったのが第一章。
『宗教で読み解く「日本と世界のこれから」』です。
東日本大震災・ビンラディン殺害・中東革命、など、現代社会と宗教との関係です。
この第一章を読むだけでも購入する価値はあるかと思います。
あのシー・シェパードという名前もキリスト教と深いかかわりがあるなんて
まったく知りませんでした。

一神教と多神教の違いもすごく興味深かったです。
イスラム教の「天国」のイメージは、
清らかな水がたくさんあって木陰があって食べ物があって・・・そういう豊かな場所なのです。
厳しい砂漠で生きている人たちにとってはこういう場所こそが天国なのですよね。
温暖な気候で、水も食べ物も豊富にある日本は天国そのものではないですか?
自然に感謝しなくてはなりませんね。

あと「ハルマゲドン」にしてもこんなに深刻な話だったとは想像していませんでした。
ハルマゲドン=終末戦争(もともとは最終決戦地のようでしたが)ですが、
ハルマゲドンを信じていたレーガン元大統領。
「核戦争がハルマゲドンかもしれない・・・」と日記に書いていたようです。
核のボタンを押せる大統領がそう信じていたら怖い話だ、と池上さんは書かれていましたが
まさしくそうですね。
本当に背筋がぞっとします。

どの対談もおもしろかったのですが
いちばん印象に残ったのは養老さんの「死んだらおしめえよ」の死生観ですね。

宗教と世界との関係が垣間見られる本、とてもおもしろかったです。
とにかく解説がわかりやすいです。
何度もくりかえし読みたい本です。
コメント
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