「原発コストは安い」と思い込まされていた根拠が、覆される日も近いと思います。
7日の「報道ステーション」で検証されていました。
今までいろんな人が言っていた、「まやかしの電力コスト」にようやく、焦点が当たってきたようです。
政府も今年中に再計算するようです。
廃炉のコスト、放射性廃棄物のコスト、電源三法の税支出、電力会社から自治体や、大学への寄付金、CM料金などなど、今までコストとして算入されてませんでした。
更には、今回の福島原発の事故の保証金、事故処理の費用は、何十兆円になるのか不明です。
このコストを含めれば、実際の発電コストは、太陽光より高くなるのかもしれません。
発電方式別の発電原価試算結果(1kWh当たりの発電費用) | ||
発電方式 | 発電単価(円/kWh) | 設備利用率(%) |
水力 | 8.2~13.3 | 45 |
石油 | 10.0~17.3 | 30~80 |
LNG | 5.8~7.1 | 60~80 |
石炭 | 5.0~6.5 | 70~80 |
原子力 | 4.8~6.2 実は※17.2+α | 70~85 |
太陽光 | 46 | 12 |
風力 | 10~14 | 20 |
設備利用率 1年間の発電電力量/(定格出力×1年間の時間数)×100% |
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使用データ:経済産業省、エネルギー白書 2008年版(2008) | ||
赤文字は大島教授が政府から依頼されて、再計算した額。 | ||
ただし、もんじゅの費用、汚染水処理、、再処理費用などを見積もれば、もっと上がるとのことです。 |
計算されるコストのほかに、事故の時の人々の苦しみは、お金に換算できない大きなものがあります。
原発を動かしてもいいと思っている人たちは、自分が福島原発近くに住めますか?
自分の子供が、原発事故周辺地区に住んでいても平気ですか?
いずれ、もっときちんと検証されなければならないと思います。 原発廃炉に向けて