コンパクトな夜

どういうことなのか自分でもあまり上手く説明できないんだけど、
風向きはそういった感じで、録音に例えるなら一度もサチらずに録音を終えた感じ、といえば幾分正確だろうか。

コンパクトなスイングをすればブーメランボールは打てるなどと
どこかの今井家の娘は語った。

コンパクトといえば、どちらかといえば涼しく、とても静かで、どちらかといえば小さく、
どちらかといえばちょっと硬めで、間違いなく無臭で、
どちらかと言えばさらさらの洗い立てのシーツのような、白くて透明な感じだった。

でも今日のコンパクトさといえば、どちらかといえば暖かく、沈黙は訪れず、どちらかといえば長く、
どちらかといえばしっとりと甘くやわらかい、透明かどうか判断もつかない深い茶色。

一応これでも日記だったりする。