生産性ふたたび

「LGBT の生産性発言」の話は沈静化したと思っていたら、新潮 45 がまた蒸し返して騒ぎになっているようです。

私は事情があって現物が手元にないので、あくまで一般論で語らせていただくことをご了承ください。

私自身も、女性を縛って弄んだり鞭で叩いて泣き叫ばせることで性的に快楽を覚える主ですから、性的マイノリティのひとりです。
生産性がないから不要であり罪悪、といわれれば「不要ではあるかもしれんが罪悪ではない」と答える以外にありません。

危惧していたのはまさに今回の事例、つまり「社会的逆差別」です。

かつてアメリカで黒人が市民権を得た頃、「企業の何割かは黒人やヒスバニックを雇用しなければならない」との決まりができました。
するとその数合わせのために、有能な白人が多く解雇されるという事態を招いたのです。

差別はいけないけれど、だからといって何でもかんでも認めろ、というのは行き過ぎです。
「区別」は必要なのです。

また、生産性について考えてみましょう。

人間が日本列島に現われた時、日本はすでに大陸と陸続きではない「島」でした。
つまり誰かが船で渡ってきたことになります。

当時の人が知っていたかどうかわかりませんが、１組の男女がいるだけでは新天地は築けません。
不妊、死産、成長後の死亡、そして近親交配による異常などにより、いずれ必ず死に絶えてしまうからです。
新天地で人を安定的に増やすには、最低５組 10 人の男女が必要だそうです。

となると、妊娠可能なのに未婚の者、結婚しても出産しない（できない）者、近親交配をする者なども「生産性がない」ことになってしまいます。
LGBT や SM は大昔からあったものですが、人間は滅びるどころかここ半世紀で２倍近くに増えています。

要するに今回の生産性騒ぎは、性的マイノリティの問題と社会構造の話をごっちゃにした、実に浅い感情的な切り口でしかないから叩かれて当然で、それに反論するには論点をもっと整理しなければなりません。
まだ読んでいないのでわかりませんが、おそらく新潮 45 はそのあたりを編集長がきちんと整理せずに、やはり底の浅いライターに原稿を依頼したのでしょう。
痴漢の触る権利と同列に論じている記事もあるらしく、編集段階での「交通整理」ができていないことが如実にわかります。


私は主という性的マイノリティです。
対になる「弄ばれて支配されて悦ぶ女性」と共にいる限り、社会に何の迷惑もかけないし、特別な権利をほしいとも思いません。
馬鹿にしたりからかう奴には、いわせておけばいい。
いくらでも論破できる自信があります。

誰か SM 不要論でも発表しませんかね？