モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

いにしえの表庭(2014年5月下旬~6月)

2022年06月16日 | ガーデニング/初夏

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである(修正の上、再アップ)。


今年もオープンガーデンの季節がやって来た。
所属している「オープンガーデン秋田の会」としては6月11日から15日をオープンのコア期間としているが、
うちの庭は5月20日から6月20日までだらだらオープンにした。

ところが平日は本業にて主は不在、土日もこの期間はもののみごとに本業出張や私用が入ってしまい、主は不在。
よって奇特にもご見学の方の大多数は解説も応接も無しでご覧戴くことになった。
なおバラは無い。わけのわからん宿根草や一年草が無秩序に植わっているだけだ。 

まずは5月下旬のメイン花壇。このエリアは日なたを好む種類を植えつけている。



構成種各論

ゲラニウム・ピレネカムとペンステモン・ジギタリス(銅葉)           グラジオラス・ビザンティヌス(鉢植え)
 


ゲラニウム・ピレネカムは十年くらい前、札幌の友人からタネで頂いたもの。
それが増えに増えて今では庭を占領するような勢い。今回の庭オープンにあたってはかなりの数の株を抜き捨てた。
私のガーデニングは新たな花を植えるよりも、「引き算」が多い。

うちの庭はバラに限らず、豪華で派手な花はほとんど無いが、コクリコ(ヒナゲシ、虞美人草)だけは例外。

 



こちらは一見、こぼれダネから咲いたように見えるかもしれないが、
自家採りのタネを秋、ポットに蒔き、風除室で越冬、4月に定植したもの。
よって秋田の他の庭よりは少し早く咲く。
最近はタネから育てるガーデニングは流行らないようだが、
私は花色へのこだわりもあり、この花のほか数種類の一年草は毎年タネから咲かせるようにしている。




日なた庭の次はシェード(日陰)ガーデン。

日本の混み合った住宅庭は日なたよりも日陰の方が多いかもしれない。
ここでは花よりも葉ものを多く使っている。
時期的に今は展開したばかりのホスタ(ギボウシ)やシダの葉が新鮮でキレイ。

メインはホスタ `サガエ'。


 

広島の友人宅から輿入れしたハッカクレンに今年は花が付いた。 

ハッカクレンの花アップ。
 


ハッカクレンのバックはホスタ `グレートエクスペーションズ'。ともに鉢植え。
 

上右はクジャクシダ、ちょろっと見える暗い緑はホスタ `デボングリーン'。 

シェードガーデンの深部。植物名は省略。




6月になり、秋田では暑く乾燥した風が吹くようになった。今年は5月以降、まとまった雨の記憶が無いが、

このような旱続きは開花期に乾燥を好むヨーロッパ方面原産植物にはとても好いようだ。
まずは6月アタマのどんじゃらフラワーメドウの様子を。







パーツの紹介。 

サルビア・プラテンシス(元祖メドゥ・セージ)                       ヤグルマギク
 
 

ヤグルマギクとオルラヤ・グランディフロラ。                 ヒナゲシとオルラヤ・グランディフロラ。
 


いずれもタネから咲かせた。  


今日6月15日(日曜日)は秋田オープンガーデンのマックス日なので、朝一の便で東京から帰って来た。

行く前もそうだったが、帰ってきてからも秋田の天気はひどい。それ以上に庭はひどい状況。
常ならば今頃が盛りの筈の一年草や宿根花が異常な暑さ続きで咲き過ぎてしまい、枯れだしたところに、
週末の強雨で地に伏してしまい、惨憺たる有様だった。
おまけに今年はいまだかつて経験したことがないほど
 >≡((((((((((( ̄π ̄; 毛虫が大発生し、今日だけでも軽く五十匹潰した。

風も強く、撮影もままならない。
そんな悪状況にもかかわらずこんな荒れ庭にお出で頂いた皆様に感謝申し上げる。

2014/06/15 惨憺たるフラワーメドウ



 以上。

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初夏に咲く庭木(2022年6月1日)

2022年06月15日 | ガーデニング/初夏

園芸ガーデニングから遠ざかって、早や五年。
庭で咲く草花はめっきり減ったが、

庭木はそのまま。いや以前よりも花付きが良くなったかもしれない。撮影は6月1日。

タニウツギの園芸改良品種。品種名は失念。花は紅色、葉は黄色。










こちらは野生のタニウツギ(2022/06/08 森吉山にて)。




タニウツギ(スイカズラ科)は秋田では山あいの道路端などにごく普通に見かける低木。
田植えの頃に咲くピンクの花はよく目立ち、美しいが、庭には植えるものではないと言われてきた。
何故だろう。
ウィキペディアの該当箇所を抜粋引用させて頂く。
『タニウツギは・・・タウエバナなどの農作の目安にされる異名がある一方、

材木を葬儀の際に骨を拾う箸に利用したことや、花が燃えるように美しく、
花の時季には辺り一面が山火事になったように見えることからかカジバナ(火事花)、
シビトバナ(死人花)、ソウシキバナ(葬式花)などの異名があり、忌み嫌われている地方もある。 』

ツキヌキニンドウ。品種名は失念。




 


こちらはスイカズラ科のつる低木。
以前、十勝の紫竹ガーデンで一目ぼれし(記録はこちら)、自庭にも導入した。
うちでは隣家との境のフェンスに絡ませているが、もっぱら隣家を向いて咲く。
隣家の駐車場から撮影した。

フィソカルパス(アメリカテマリシモツケ)。




元はディアポロと言う銅葉の品種を通販で購入。
ところが三年目で突然、普通の緑葉に戻ってしまった。
どうやらディアポロは緑の親木に挿し木した一枝のようだった。
ディアポロが枯れたので、親木が復活して茂るようになった。極めて生育旺盛な暴れん坊庭木だ。

最後はエゴノキ。

エゴノキなれど花はピンク。しかも枝垂れ性品種。

 


極めて生長が遅く、横に張り出さない。
狭い庭に植える樹木としては優等生かもしれない。


以上。

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ハクセンが十五年目で咲いた。(2022年5月27日)

2022年06月06日 | ガーデニング/初夏

たまには園芸の話題を。しかも超短く。
ここ数年、ほったらかしにしている自庭で現在、見慣れぬ花が咲いている。
一見、ランの一種か他の単子葉類、例えばアルストロメリアのような・・・
ところが葉を見ると、全く違う。

ガウラ(別名ハクチョウソウ)(アカバナ科)にも似ているが、やはり葉の形が違う。

この花の名前はハクセンだ。
丈は50cmくらいの草だが、所属はなんとミカン科だった。
さてこの花は私の記憶が正しければの話だが、
うちの庭にやって来たのは、2000年代の半ば頃、当時の園芸仲間から小苗で送られて来た。
当時は庭に比較的スペースが有ったので、地植えにした。
毎年、葉を少しだけ茂らせるのだが、花はさっぱり咲かない。
ところが今年、ついに咲いた。
樹木ならばいざ知らず、草なのに十五年も経ってから咲くとは何事か。

 

ウィキペディアによると、
『ハクセン(白鮮、学名 : Dictamnus albus)は、
ミカン科の多年草。かつては6種に分類されていたが、
現在はすべて亜種の扱いになり、ハクセン属は一種のみからなる単型の属になっている。
東アジアからヨーロッパ南西部にかけての、比較的乾いた草原、灌木帯や、
松林の下草などとして自生している。
草丈は40~80cmくらいで、全草にシキミに似た強い臭みがある。
茎は直立し、葉は奇数羽状複葉で、小葉は長さ5cmくらいで、縁に細かい鋸歯がある。
花は夏咲きで、数十輪からなる大きな総状花序で、五弁花は直径4cm、花穂の長さは30cmくらいになる。
花の色は白か淡いピンクであるが、園芸種には、藤色や紅色のものもある。
漢方では根皮を「白鮮皮(はくせんぴ)」といい、唐以降の書物に見られる。
解毒や痒み止めなどに用いられていたが、現在はほとんど用いられない。
ヨーロッパでは、皮膚病の薬や堕胎薬として用いられていた。
現在では、花穂が立派なため、園芸植物としての改良が進んでいる。
【栽培方法】初秋に成熟するタネを取り播きにし、3mmほど覆土する。
市販のタネはあまり発芽がよくない。
弱アルカリ性のやや乾いたところを好み、高温多湿に弱い。
また、ごく小さい苗のうちでないと、移植ができない。』
とあった。

以上。

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いにしえのジャングリッシュ・ボーダー(2010年6月上中旬)

2021年06月14日 | ガーデニング/初夏

(本記事は「いにしえの晩春シェード・エリア。(2010年5月22,23日)」の続きのつもり。
自ホームページ旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

6月になると、うちの庭は二度目の開花ラッシュを迎える。
前年の秋から仕込んでいた一年草やその前から植えっぱなしの宿根草、ど根性こぼれダネなどが次々に開花する。
その花壇スタイルは、かつてガーデニングがブームになり出した頃、ハイソな雑誌グラビアなどでよく紹介されていた
イングリッシュ・ボーダーやコテージガーデンにやや似ている。




当時の私はデルフィニウムが庭に林立する様(ハイソな雑誌グラビア上の話)に吃驚したものだ。

何故ならその花は生花店、フラワーアレンジでしか見たことがなかったから・・・
あんな贅沢な青い穂花が庭に咲くなんて・・・!!
他にも名も知らぬ穂花やフワヒラと咲く花たちの洪水状態(ただし雑誌グラビア上の話)に驚き、
そしてうっとり溜め息つきながら憧れたものであった。
残念ながら、このタイプの花たち、日本では気候が合わなかったようで、
メンテナンスも大変でその後さっぱり定着しなかったが、

その植え方スタイルは当時のパンベマサコ(※)整列一辺倒だった日本の園芸界に大きな衝撃を与えたことは確かだと思っている。

  ※パンベマサコとは・・・
      パン = パンジー
      ベ = ベゴニア・センパフローレンス
      マ = マリーゴールド
      サ = サルビア・スプレンデンス(真っ赤なサルビア)
      コ = コスモス

うちの庭に現在、デルフィニウムは無いが、それ以外の穂花、フワヒラ花は何種類かある。
これらの花たちをテキトーに組み合わせ、
雰囲気的には欧羅巴アルプスのフラワー・メドゥや地中海地方のお花畑を真似たつもり・・・

それが今回、紹介するモ庭(の一部)なのだが、いかがなものだろうか。

2010/06/12



今年は3月から5月中旬頃まで、寒冷湿潤の天候が続いた。

この先どうなるものやらと心配したが、5月下旬頃から急に適温乾燥の天候に変わった。
おかげ様で、少なくとも梅雨入り(秋田地方は6月16日)までの半月間くらいはほぼイメージ通りの花風景を愉しむことが出来た。
先日、ご招待を頂いたたわらやガーデンこちら)のようにエレガントではない。バラは皆無だし、クレマも一本しか無い。
五月連休以降は本業が忙しく、草むしりをしていないので、ご覧の通りの荒れ庭だが、
まずは正面入口、キングサリ穂の垂れるパーゴラから、入ってみよう。

キングサリが盛りだった頃(2010/06/05)                           キングサリが下火になった頃(2010/06/11)
 

2010/06/19



2010/06/11



なんだ。毎年同じじゃないかと言われそうだが・・・ 

(^◆^;)その通りなので、敢えて反論しないが、参考までに去年一昨年・・・。

2010/06/11




個人的にはヤグルマギクは青と決めており、
毎年、自分で採種したタネから咲かせている。

2010/06/12
 
                                      2010/06/13
 
右上はメドゥ・セージことサルビア・プラテンシス。

15年以上、毎年欠かさず咲いている。一見、シャキッとしているが雨風には弱く、すぐ倒伏する。

一応、計算して植えたつもりだが、いざ咲けば・・・(^o^;)ドンジャラ以外の何物でもない。 

リナム `ブルードレス' 2010/06/09



オルレア・グランディフォリアやリナム `ブルードレス'。

ともに一年草。前者は去年から、後者は今年初めてお目見え。

2010/06/12
 
                                                 2010/06/12

右上の穂花はベロニカ `フォンテンブルー'。

デルフィニウムの無い我が家では、貴重なブルーだが、開花と同時に腰砕けになるのはいただけない。性質はすこぶる丈夫。

たぶんゲラニウム `ジョンソンズブルー' 。これも15年選手。
 
2010/06/19



古典的なフワヒラ花を紹介してみる。

アグロステンマ・ギタゴ `桜貝'(一年草)。
お行儀が悪いので、最近はコルセットのようなオベリスクに絡めて咲かせている。

2010/06/12

 

                                                                                                                                                                           2010/06/12

2010/06/12



ヒラヒ~ラ♪ヒナゲシ。

月並みな一年花だが、何故か赤一重だけを採種、育苗して咲かせている。雨にはとても弱い。

2010/06/05
 
                                                                                                                                               2010/06/12


2010/06/12

 
                                                                                                                                                       2010/06/12

ジギタリスも仲間入り。この穂花、苗を植え付けても、その年にはほとんど咲かない。
翌年以降は枯れたり、咲いたり。かと思うと何年かしてひょっこりこぼれダネから予期せぬ場所に咲いたり・・・
気まぐれな穂花だ。

このような庭はなんと呼べばいいのだろう。
ジャングリッシュ・ボーダー。
そうならないためにも、この植物量なら少なくとも倍以上のスペースに植え広げる必要がある
が(-_-;)そうなると片手間ではメンテ不可能になる。
 

2010/06/12



以上。

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梅雨時の庭花(2020年6月下旬~7月上旬)

2020年07月08日 | ガーデニング/初夏

例年、梅雨時は庭花が少なくなる。
秋田地方は空梅雨の年も有るが、今年はしっかり梅雨空が続いている。
それでも今のところ水害等は免れている(災害に遭われた皆様、お見舞い申し上げます)。
雨続きのせいか花の咲き具合はあまり宜しくない。

ホタルブクロ



或る方から、ホタルブクロは暴れるのでけっして地植えしてはならないと注意されたが、

うちの庭では暴れるどころかすぐに枯れてしまう。かわりに他の花が植わっている鉢に侵入、
元の花を駆逐して鉢の中で増えている。

なんかカッコウみたいな生態だが、そのまんま咲かせている。


ホタルブクロ                             スイセンノウ
 



スイセンノウは酔仙翁と書き、濃いマゼンタやほろ酔い加減に紅くなった色合いが一般的だが、

うちの庭では純白ばかりが繁茂している。酒好きの庭主人とは違い、スイセンノウは素面ばかりになってしまった。


ナツツバキ




ナツツバキの花は白と決まっているが、うちのものは咲いているうちに仄かに紅をさすことが多い。
皆さんのお家のものはどうだろうか。

次は一見、タチアオイのようだが、アルセア・ルゴサという別種。
3m近くまで生長する年も有るが、今年は2mに満たない。

今年は春、根元にヒナゲシのタネを蒔いた。
今頃になり、咲き出しているが、残念、雨に打たれてさっぱり見栄えがしない。
雨の多い年、この手の一年草は難儀する。




カラー。
品種名は「ピカソ」というらしい。

 


こちらの品種名は不明。一般的な黄色花だ。
どちらも鉢に植えっぱなし、冬場は室内で避寒するが、毎年よく咲いてくれる。

 


カラーの花を見ると、いつもミズバショウを連想する。
同じサトイモ科なのでつくりは同じ。しかし両方の写真を並べて見るとやはり違う。

2020/06/22 月山のミズバショウ。




高山ではニッコウキスゲが咲くシーズンだ。

2020/07/03 森吉山のニッコウキスゲ。



それの代用品?としてうちではヘメロカリスを数品種植えている。
が、今年のヘメロカリスはパッとしない。

庭のヘメロカリス `ステラ・デ・オロ'



理由は
6月中旬の生育期、近所の野良猫が葉の茂みを寝床にしてしまったせいだ。

2020/06/15




他のヘメロカリス。

 

毎年対応に苦慮している凶悪なアブラムシが今年は発生していない。
それは雨続きのせいだろう。


この小さな草はヒメヤブラン。十数年前に導入した。

花は地味だが、グランドカバー(雑草塞ぎ)として重宝している。







盛夏の庭の主役、アガパンサスだが、今年は異常に蕾の出が悪い。

こんなことは今までに経験したことが無い。どうしたんだろう。




ちなみに昨年はこうだった。2019/07/21撮影。




以上。



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