モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

八幡平の花図鑑2(初夏の亜高山帯針葉樹林)

2024年05月28日 | 八幡平

(本頁は「八幡平の花図鑑1」の続きである。)

本編では初夏、主に亜高山帯針葉樹林(アオモリトドマツ林)で見かけた下草の花を列記してみる。

諸桧岳付近のアオモリトドマツ林 2018/06/18



ご覧の通り、ブナ帯との共通種が多く見られた。

ショウジョウバカマ 2018/06/18
 


(右上)ツバメオモト 2018/06/18


タケシマラン 2018/06/18



ユキザサ 2014/07/05
 


(右上)マイヅルソウ 2015/06/24


コミヤマカタバミ 2018/06/18
 

(右上)ミヤマスミレ 2018/06/18


ウスバスミレ 2019/06/09



オオバキスミレ 2019/06/09
 


(右上)キバナコマノツメ 2018/06/18



八幡平では黄色いスミレはオオバキスミレが多く、ブナ帯から山頂稜線まで広く分布する。

高山性のキバナコマノツメは少なく、私は畚岳付近で見たきりだ。

サンカヨウやシラネアオイも
ブナ帯から亜高山帯(アオモリトドマツ林や山頂部の草地)まで広く分布する。

そのため開花時期も標高や残雪の多寡により5月から7月いっぱいまでと幅が有る。

サンカヨウ 2016/05/15



シラネアオイ 2018/06/18



ヒメイチゲ 2018/06/18
 

(右上)ミツバオウレン 2019/06/09


アオモリトドマツ林で見かけた低木と矮性低木。

ムラサキヤシオ 2018/06/18



コヨウラクツツジ 2018/06/18



イワナシ 2018/06/18



アカモノは多くの場合、イワナシに少し遅れて、6月下旬~7月中旬に開花する。

アカモノ(イワハゼ) 2019/07/20
 


(右上)ツマトリソウ 2018/06/18


草花に戻って、ツマトリソウは草地や笹原でもよく見かける。
開花時期も生育地により、6月~7月と幅が有る。

キヌガサソウ 2019/06/09


キヌガサソウは日本固有種。
白神山地の一部(登山道は無いらしい)を除けば、一般的には八幡平が分布の北限とされる。

八幡平では山体のあちこちで小規模な群生を見かける。
山頂近くの「謎の穴」の群生地は積雪が多いため、7月中旬以降に開花するが、
それ以外の場所では6月中に咲くものが多い。

以上。


花図鑑3(初夏の高所湿原と稜線)」に続く。


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